職場にいる20歳のアルバイトの女の子が、無期限のストレス休暇を取った。
先週からである。
理由は親から離婚を打ち明けられ、今それを受け入れられずにいて、祖父母の家に移って暮らし始めた。

可愛そうな程痩せてしまい、綺麗な肌も荒れていた。
なんとか頑張って職場に来てみたが、涙が止まらず帰宅させた。
車で迎えに来た祖父が、「20歳でも親の離婚は傷付くよな…」とポツリと吐くように言った。

職場のスタッフの家庭環境は実に様々である。
私の同僚には、両親がいながらも父親が別に家庭を持っていて、それが自分達姉弟と同じ年齢の兄妹がいるとか、母親と祖母がアルコール依存性で幼少時代は叔母の家で暮らしたり母親に戻されたりを繰り返して生きてきたとか、愛情に溢れた家庭であるが、母親がトースト一枚焼けない人で、家庭料理を一切食べてこなかったバイトの男の子とか、もうそれは本当に一般…とか、普通とは逆に珍しい事なのかと思う程、それぞれにある。

20歳は世では成人で大人。
しかし親の離婚というものが突然出た時、それは小さな子供のように鳴き声をあげて悲しく泣いた。
20歳でも泣くのか、20歳だから泣くのか、そう思うと小さな子供はどう受け入れているのだろうと、ふと考えた。

夫の甥っ子達が18歳の時、両親が離婚したが、二人は私たちに「やっぱりな…って感じ。生まれた時から、警察が来るぐらいの夫婦喧嘩してたから、お互いに離婚した方が幸せなら、別に俺らはそれで良い。それほど気にもならない」と言った。
殺しあいのような夫婦喧嘩をしていたから、自分の親が不仲であることは明確だったと言った。

離婚に至るまでに、子供が夫婦関係を理解していれば、甥っ子のように取り乱さず受け入れられるのだろうか…
そんな事を考える先週であった。
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