我が子と夫が通う空手道場。
前々から、練習の最後に先生に向かってする「礼」が、顔をあげてするのだと先生が言っているのを見て、頭下げへんねや、空手では…と思った。
しかしオリンピックで空手の試合を見た時、試合後にフランスの選手は顔をあげてお辞儀をし、日本人選手とその時に見たアメリカの選手は頭を深々と下げてのお辞儀だった。

それを見ていた夫が、「これ、どっちが正解なんやろう」と言った。
日本は京都に住んでいた夫は、京都の呉服屋の人から「会釈」と「一礼」「お辞儀」の使い分けを教えてもらったそう。
敬意を払う相手への一礼は、必ず頭を下げてするものだと教わり、空手道場では夫は頭を下げてやっている。
が、他の黒帯の人達は、30年以上顔をあげてするもんやと教わりやってきたから、今さら疑問もない。

ところが先日、空手道場の黒帯二段の方で、本職はタイル職人さんがおり、その方にうちの2階にあるシャワー室のタイルの張り替えをお願いして来ていただいた時、その方から「随時前にあなたが○○先生にお辞儀をした時、頭を下げているのを見て感動したんですが、僕らのお辞儀は合っているのですか?」と聞かれた。

さて、そこである。
私は日本で空手をやっていないから、空手でする一礼は頭を下げないかもしれない。
正解が分からず申し訳なかったが、年に1回ロンドンから空手を教えにくるイギリス人先生も頭を下げなかった。
何せ、誰も日本で空手を習わず空手を継承してきており、正解はどうなのか分からない。
一応、ロンドンからくる先生によれば、最後に一礼をする時も相手が襲ってくるかもしれないから空手では顔をあげておくとの事らしいが、本当のところは分からない。
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