先日、夫の元同僚が出産した。
結婚から13年にして授かった子供であるから、子育てに専念したいと退職し、夫婦の出身地であるリバプールに越しての出産だった。
彼女もまた予定日を14日過ぎ、促進剤をかけての自然分娩だった。

予定日は助産師の診察を受ける。
私は予定日より早かったから診察を受けなかったが、予定日超過した人に聞くと、予定日に診察を受け、お腹の子が大きいか小さいかを診たりするのだというが、これが別に機械を使って診るのではなく、メジャーを使って腹の出具合を計測して予測する。

夫の元同僚は予定日の診察にて「まだ小さめだから焦らなくて大丈夫。この小ささなら自然分娩で大丈夫」だと言われた。
私はこの時点で、日本とイギリスの妊娠に対する認識がかなり違うと思ってきた。
なぜなら、そもそも妊娠した段階で既に100キロ前後ある肥満体型からの始まりで、体重制限がない妊娠期間を過ごさせる。
もちろん、定期的な尿検査や血液検査があり、血糖値が高いと注意はされる。
私は糖尿家系であるし、年齢的にも若くなかったからか、血糖値はとにかく上がり、その度に助産師さんに怒られた。

私が知るイギリスと豪州の妊婦は、まず妊婦期間に20~40キロ増える。
食事制限と体重制限は人権侵害と言われかねず、相手を見ながら注意するのだと私の助産師さんは言っていた。
ちなみに豪州の義兄の嫁は、出産する時点で体重120キロになっていた。
産んでから140キロになった。

話を戻そう。
同僚は促進剤をかける為に入院したが、その時になり、担当医師から「胎児が成長しすぎている」と指摘された。
医師によれば、予定日から14日程度の超過なら、胎児の体重はそれほど増えないと言われたそうであるが、私の知り合いの日本の医師によれば「アカン、アカン…14日も放置しとったら、めちゃくちゃデカなるからアカンよ、そんなん」と言っていた。
体重制限といい、予定日に対する考え方も、国により違うのだということになる。

で、同僚はお産の過程で赤ちゃんの頭がどうしても半分しか出ず、医師が吸引器を使ったのであるが、皮膚が大きく割け、大量の血液が吸引中の医師と助産師にかかり、部屋の壁に血が飛び散り、強烈なトラウマになったと言った。
結局、2000 ccもの出血を伴った為に、2日の入院となった。

私はこういう話を聞くと、やはり自分なりにストイックに体重制限をし、とにかく歩き、日本ではない国での、ましてや田舎での出産において、出来るだけ省けるリスクは自分で出来る範囲で取り除いて挑まねば、知り合いの日本人のように5キロ近い子供を帝王切開で産む羽目になり、しかも2、3日で退院させられるのだけは避けたいと、自分なりにやって正解だったと安堵する。
母子共に健康で良かったが、予定日超過も体重制限も考え方として考慮した方がええんとちゃうかなと、素人のオバハンは考えるわけである。
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