夫の2番目の兄は豪州に住み、豪州の女性と結婚した。
何故か分からんが、この嫁はインドネシアの貧しい女の子の里親となり、支援金を寄付している…らしい。
またベトナムにたまに行き、貧しい人々の髪を無料で切ってあげるボランティアをやっていて、それを自分のフェイスブックに掲載したりしている。

のであるが今回、そのベトナムでの様子をビデオ撮影したのをフェイスブックに掲載し、批判を浴びた末に削除した。
というのも、まずは5つ星高級リゾートに滞在し、ワインやらスパやらエステを受ける様子から映像は始まり、いざボランティアの散髪に行く日の画像は腕からロレックスを取って室内の金庫に納める様子、日頃家でペンキを塗る時に着ている洋服に着替えて友人らとそのボロ服を笑い合う様子、それから貧しい人々の暮らす家々を映像に納め、ゴミらしきものをあさる子供たちの様子、映像の最後に「これがアジアの実態」だとタイトルを出して終わった。

このビデオを一番に見た夫の一番上の兄が「これは偏見に満ちた悪意ある映像」やと言った。
日本人である私がどう思うか…と懸念してくれたらしい。
私は笑った。
無知とは人をこれ程笑わせるもんかと笑った。

嫁の思うアジアの実態とは貧困であるらしい。
しかし、己が貧困だと思うアジアのインドネシアで安いからと豊胸手術を受け、中に入れた整理食塩水が数ヶ月で破裂して胸がしぼみ、再びインドネシアで豊胸、ベトナムでボランティア活動をする私をアピールはするが、滞在1週間前のうち髪を切るのは半日、あとはリゾートから出ない。

アジアの貧困国を紹介したいなら、何故こうなっているのか、現状はこうで、どうしたら改善されるかと自分の意見など訴えれば良いのかもしれないが、あれは不快に思う人と、私のようにアホに付ける薬はないと笑うかのどちらかしかない。

アジア…とくくる所がアホの証拠である。
まあ、私だってマンチェスターにいた頃は日本が電気もない貧しい国ゆえ、イギリス人と結婚して貧しい暮らしから逃れる為に来た、まさに偽装結婚または夢の楽園に逃げてきた貧困国女のよくある例だと言われたこともある。
イギリスを夢の楽園やと言えるイギリス人もまた、幸せで何よりである。
先進国と言われ、世界で一番飯が不味い国と言われてんの知らんやろ…あんたら…
と、あの頃の私は思っていた。

多分、豪州の嫁も私が貧困国から来たのだと、未だ思っているのかも知れない。
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