イギリスで働き始めた頃、共に働くイギリス人スタッフらの職場における散らかしよう、ゴミの放置に唖然とし、私はこれは学校生活の中で掃除当番や掃除する文化がなかったから、掃除する人の気持ちや有り難さが分からんのやろうと長らく思ってきた。

小中高校と必ず掃除があり、それは毎日であった。
サボる児童はいたかも知れないが記憶にはない。
先生が見ていたりして、それは必ずやるもんだと皆思っていて、きっとちゃんとやっていたと思う。

前の職場もそうだったが、当番制にしてもやらない。
仕事さえ、自分の持ち場をろくにやらないスタッフが当番など糞喰らえだと、この人達を見ていてそう思う。
何というか、これは性根の部分が不真面目というのか、何でやらなあかんねん、やりたないからやらんでええねん…そういう価値観の人なんじゃないかと思う。

例えば、うちの娘は真面目で先生から叱られたりすることは嫌う。
だから宿題は即日やるし、やらなくても良い付属の宿題もちゃんとやる。
土曜日はそれで4-6時間取られるが、それでもやる。

しかし、娘の友達で宿題を全くやらない子が何人もいる。
やらないと30分立たされる。
親に連絡も行く。
それでもやらない。
やるより立たされる方が良い。

宿題はやるべきものだと理解する子と、どれだけ怒られても動じない子がそう解釈する違いは何故か…と考えると、根の部分のルーズさと、怒られる事に何も感じない不気味なまでに感覚の壊れた心を持ち合わせた人格なのではないかとさえ思ってしまう。
それが12歳であれ、既にそれは備わっており、だから職場でもあのように嘲笑うようなサボり方をする16歳と、何をしたらよいか?と仕事を探しにくる16歳と、言わずとも自ら仕事を見つける16歳に分かれ、それはもう宿ってしまった「私がやらんでも誰かやったらええやん」と思える厚かましさは、よほどで何かが無いと変わらない気が最近してきた。

掃除当番があっても、きっとイギリス人は同じなんじゃないかと思う。
たまたま日本人に合った文化だったんじゃないかと、そんな気がする。
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