私の今の職場のマネージャーとは、彼女が17歳の時から9年以上共に働いてきた。
途中、大学に行っていたから週末だけ働いていたりしたが、トータルでは長い付き合いである。
17歳の彼女は明るく、とにかく性格の良い子だと私はいつも思っていた。
娘がこんなに明るく、よく働き、皆に好かれる子になってほしいと思った程である。

彼女は掃除、整理整頓はほぼしない。
ただ、明日偉いさんが来る…となったりした時のみ、驚異的な早さで出来るし、する。

掃除、整理整頓はしないが、スタッフ間の問題や揉め事、とくに問題が多いスタッフへのあしらい方などは非常に上手く出来る。
怒る客や問題がある客に対しても、若いながら、あしらいが抜群に上手い。
イライラしたりするところを見たこともないし、とにかく常に明るく前向きで、どんな困難もポジティブに対応する。
辛いとか、しんどいとか、ネガな言葉を吐かない。

私は彼女のお母さんとも仲良くしており、お母さんがまた明るい人である。
そして娘が引く程に娘の事が大好きで大好きでたまらない人である。
そういうお母さんからの愛情も影響しているのかもしれない。

そんなだから、私は自分に出来ない事を迅速に簡単に、ストレスなく出来てしまう彼女を尊敬しているし、彼女が出来ないスタッフへの目配り、整理整頓、気付きを自分の役割としてやって来たし、新しい職場でもやっていくつもりである。

転職した理由…それはそこの部分が大きい。
確かに、今の在庫室だってギリ商品を探しは出来るが、同じ商品があちこちにあったりして、めちゃくちゃ不便で探しにくく、効率も悪い。
ただ、これが彼女の気にならない部分で、私のなかで気にさえしなければ慣れてやれる。

昨日も朝礼で彼女はスタッフそれぞれの今日の役割分担を発表してたが、私の名は言わなかった。
スーパーバイザーと呼ばれるサブマネージャーの下の役職の人が、私の名を出し「この人の仕事は?」と聞いた。
マネージャーは「あ、この人は放っておいて大丈夫。フリーで勝手に色々するから」と言った。

私は前の職場でも彼女から指示された事はない。
彼女もまた、私の事を常に今やるべき仕事を次々とこなしていける自分に欠かせない人だと思ってくれている。
それだから、トイレに段ボールが積まれていても、私は転職した事を後悔しないのである。
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