先週の金曜日から義兄と婚約者の女性が来ていた。
日曜日に帰ったのであるが、二人は今ダイエット中…ではあるも、週末だけは中止であった。
さて二人は糖質制限ダイエットと併せて、沖縄式長生き食生活なる番組を見て本を買い、それもやり始めた。
だから色々な海藻を取り寄せたらしい。

昆布=ウマミを連呼。
ウマミを日本人の私に語るかしかし…
うすら笑みを浮かべ、ウマミの講釈を聞いてやったが、100年経ってもアンタラにはウマミは分かるまい…

金曜日の夕飯、私は本気で作る豚まん、カレー味の焼きビーフン、ニンニクまみれ唐揚げ、棒々鶏などなど作った。
テーブルにそれを並べ、義兄と婚約者はそれらを自分の皿にとる。
蒸したて豚まんをナイフとフォークで4つに切り、フォークでさして、その上から焼きビーフン、唐揚げを乗せて食べた。
味…分かんのかい…

夫がそれを見て、豚まんは両手で食べるんが一番美味しいやで…と教えたが、義兄は「醤油をくれないか」と言ってきた。
あんな味の濃い焼きビーフンに醤油をぐるぐるかけ、更には昨夜から漬け込んだ唐揚げにも醤油、豚まんにも醤油をかけた。
棒々鶏にも同様である。

あないにウマミ、ウマミ言うといて、全部醤油味に変えとるがな…

翌日、近所のパブに行った。
私はカーライルのパブが嫌いである。
100年前から同じものしか食べないイギリス人のパブは、メニューなど見ずとも、どうせ同じメニューしか無い。
それしか作られへんのか、それしか客が食べへんからそれなのか…
味覚の進歩は、この国を避けて進化を遂げているのかとさえ思う。

義兄は「マカロニチーズ」を頼んだ。
マカロニチーズなど、店で食うもんやない。
それをイギリス人は店で食う。
イギリス人が外食に求めるクオリティ…
金を出して惜しくないものを食べるのが外食の醍醐味であると私は思っているが、そうではないのに外食できるイギリス人の心の広さであろうか…

義兄はマカロニチーズにチップス(フライドポテト)と、オニオンリングを頼んだ。
そこに大量の塩とマヨネーズをかけて食べる。

全く笑わしよる…
ウマミってか?
誰が誰にウマミを語ったと思とんねん…

心の中で絶叫しながら、私は義兄のマヨネーズにまみれた口元を見て思うのであった。
ほらな…アンタラには100年経っても分からんて…
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