今の職場に来て9年を越えた。
アルバイトの高校生や大学生らと話すのも、また私の知識になり、楽しかった。
私はここで育っていないし、ここに勤めだした頃は娘が3歳半、息子が1歳になったばかりであったから、イギリスの高校や大学生の事は今の私には役に立っている。

アルバイトさんから、眼鏡をかけていたらイジメられる、赤い髪(英語で言うところのジンジャーヘア)だと100%イジメられる、背が低い高い、太っていたらイジメられる…などとよく聞いていた。
だから娘がハイスクールに入る前、眼鏡を心配していたが、大丈夫だった。

小学校から娘と同じクラスの女の子は、両親があまりに放任主義で問題児であったが、小5あたりから急激に肥満になり始めた。
ハイスクールにはいり、今はすれ違う見知らぬ同級生の男女から「 Fat」と呼ばれるようになった。
学校を変わる、クラスを変わる…色々親は学校に希望を出しているようである。

昨日は娘とその事を少し話し合った。
一番悪いのは「Fat」というやつ、しかし食事で肥満は改善できる。
が、親のヘルプ無しにはダイエット食は難しい。
その子は両親が朝ごはんを作らないから、学校に行く前にコスタコーヒーというカフェに毎朝行き、そこでホットチョコレートとマフィンを買う。
昼は学校のカフェでピザとフライドポテト、チョコレートケーキとミルクシェイク、夕方は一人自宅に戻りカップヌードルをおやつに食べ、夕飯は母親の作る冷凍ピザかマクドナルド…
問題は明確であるが、お金さえ渡しておけば親の手はかからない。
食事改善という概念がないから、どうにも改善されない。
これが問題であるが、手伝ってやれるのは親しかいない。
肥満であることを改善したいと願う我が子と、我が子が1日何を食べているか興味の無い親、これでは改善しようがない。

肥満は遺伝的要素もある。
ただ子供の場合、家で何をどう食べているか、これで随分と違うはずだと思うのであるが、イギリスの問題は肥満が成人病に繋がるという認識があまりに無さすぎることである。
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