日本のニュースで「欧米は完璧にオンライン授業が出来ている。その点、日本は遅れている」と言っているコメンテーターがいた。
うちの子供の学校が相当に遅れているだけかも知れないが、欧米全部ではないという事だけは、この田舎暮らしの私が言える事である。
欧米の都市部は完璧なのかもしれないが、うちの子供の学校など今からやっと立ち上げて行きます状態である。

例えば友人の勤める小学校に、教員の誰もが認める極貧家庭が3つある。
この家庭にはパソコンやiPad、携帯の類が一切ない。
印刷するものも無いから、学校が印刷したものを家の前に届けるという作業が続けられている。
オンライン授業は子供に平等に受けるようにしなければならない。
その為、今検討しているのは、この家庭にのみタブレットを子供人数分だけ貸し出すという事で、早急に購入が検討されているというが、まだ購入に至っていないという。
1つの家庭に3人以上の子供がいる場合、その台数×各家庭分を購入すると、相当な金額になるからである。

しかしながら、貧困層ではない家庭の保護者からは「早くオンライン授業を開始せー」と突っつかれる。
学校はこの貧困層家庭のオンラインシステムを完了しなければ開始が出来ない。
うちの子供の学校も、もしかしたらこの理由で11日からの予定となっているのかも知れないが、その辺は不明である。

地域によっては貧困層が半数を占めている学校も実際にはあり、まずこの整備に時間とお金をかけられるかは学校の資金の問題もある。
必ずしも各家庭にインターネットを利用できるものがあるとは限らない。
この平等を乗り越えてからのオンライン授業である。
であるから、欧米だから完璧ではない。
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