ショッピングセンター内にある公衆トイレにおいて、「手を洗わずに出て行く人が多いから、監視するなり罰金制度にするなりしてくれ。これじゃあ、安心してトイレも利用できない」という利用客からのクレームが数軒続いた。
これを受け、公衆トイレは再び使用禁止になった。

しかしながら、そもそも手を洗わずにトイレから出る人の方がむしろ多いのではないかとイギリス生活を送っていてそう思う。
例えばうちの職場のトイレはうちのスタッフしか利用しないのであるが、手を洗った後に使用する手拭き用の紙が、どう考えても働くスタッフの人数に対して明らかに少ない。
トイレ内には手を乾かす乾燥機など無い。
そもそも1日の終わりにゴミを捨てる人間が皆無なので、私が勤務する日は私が閉店5分前に1日のゴミをトイレやキッチン、フロアから集めて捨てに行くのであるが、トイレ内の洗面台下にあるゴミ箱の中の手拭き用の紙が、絶対私が使ったやつだけやん・・と分かる量しか入っていない。

うちのスタッフは手を洗って乾かさずに出て行くのか、それとも手そのものを洗わないのか・・
ハンドソープも滅多に減らないが、手洗いの重要性がこれほどこの3か月で言われている中、やはり根付くというのは難しいのかも知れないと、職場復帰してからも心底感じる。

なぜイングランドがこれほど死者数を出したのか謎・・と言っているコメンテーターがいたが、こういう日頃の生活習慣は実はとてつもなく大きかったのかも知れないと思う。
未だ職場のキッチンの流し台には、誰かが使った皿やコーヒーカップなどが1日放置されたまま。
冷蔵庫には蓋が開いたまま、飲みかけのペットボトルや牛乳パックが数本、いつものように入っている。
こんな時期、人が使った皿を洗う、洗わせるのはどうか・・という概念がないから出来るのだと思う。

飛沫感染よりも、使った皿の放置やトイレの後の手洗い、また清潔な服を着ないとか、ここからの広がりの方が実は大きかったのではないかと最近思う。
一昨日、うちの店長が毎日しているピンク色のお洒落マスクについて私が「それ何枚同じの持ってんの?」と聞くと「1枚だけやから、また買いに行かなアカン」と言った。
私は「ほな、毎夜仕事の後に洗って干してんの?」と聞くと「マスクって洗ってエエの?」と聞いた。
衝撃!!滝汗
ちなみに4月に買ったという。

涙がチョチョ切れる・・
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