私は義母の車に定期的に乗るようにしている。
安全確認の為である。
過去、これで何度も義母の車の異常を発見してきた。

9月に入り、久々に義母の車を運転した。
7月以来、乗っていなかった。
乗るとすぐに違和感を感じた。
サイドミラー・・・どこ向いとんねん・・

サイドミラーのある乗り物に乗る方には分かると思うが、サイドミラーとは自分の車の後方確認のために必須なものである。
正確な位置は、鏡のおよそ3分の1か半分近い部分に自分の車体が見えている状態でなければいけないのに対し、義母のサイドミラーには両方とも全く自分の車体が入っていないどころか、後ろ上向き斜め45度に向いていた。
何見て走行しとんねん!!
ゾっとした。
私はよくぞ義母が事故を起こさなかったとゾっとした。
乗って良かった・・・今日、義母の車に乗ろうと決めて良かったと、心から自分を偉いと思った。

私と義母は身長がほぼ同じの為、義母がいつも乗る座席位置は変えない。
その状態で正しいサイドミラーの位置に変えておいた。
この状態で2か月近くほぼ毎日の運転で本人が気が付かないという事は、もしかして義母は日頃の運転にサイドミラーを使っていない、または全く見ないのではないかと考えた。
何せ義母の時代は車の運転免許は3問の質問に答えたら取得できた時代である。
奇跡的に50数年間、無事故無違反で出来たが、ただ幸運だった・・それだけだったのではないかと思う。
義母は公共の場で車を駐車する際、両サイドに車があると駐車出来ない。
また、駐車すべき枠内から絶対にはみ出て駐車する事が多い。
これからしても、駐車する際にサイドミラーを見ないから、ちゃんと枠内に納まらない、または車があると怖いという恐怖心を抱くのではないか・・・と、今更ながら義母の運転に対する能力を怖いと思い始めた私。

義母に私から言って理解するだろうか・・と思った為、私は義母にあえてサイドミラーの位置がおかしかったと言わずに帰った。
さて2日後の事、「サイドミラーがオカシイのよ!!」とパニックを起こして夫に電話してきた義母。
夫から「ちょっと今から行って来るわ」と聞かされた私は、夫に説明した。

義母のサイドミラーの位置が間違っていた事、全く車体が入っておらず、上向き斜め45度の空が見えていた事、だから正しい位置に変えておいた事、そしてその位置こそが正しい位置である事、なぜならサイドミラーの役割は後ろの空を見る事ではなく、自分の車の後ろの安全確認の為である事だからという事を義母さんに理解説明してあげてと、私は夫に説明した。

夫は義母に電話をした。
今更ながらサイドミラーの意味と役割を説明した。
しかし、義母は「ずっと私はそうして走って来た」と言った。
が、そうではない。
私が7月に乗った時までは、過去1度も義母のサイドミラーに違和感を感じた事はなく、ちゃんと正しい位置にあった。
何故今回に限り、その変化に義母は気が付かない上、正しくない位置を正しいと言うのか・・私達が3週間日本にいる間にサイドミラーの位置が何故変わったのか・・

義母はサイドミラーをどうやって動かすのかも知らない。
どこにボタンがあるのかも知らない人が、どうやって動かしたのか・・たまたま肘が当たって動くようなものではない。

私は夫に「あの状態でマジで事故起こさんかっただけ奇跡やで、ほんまに」と言っておいた。
夫がまだ危機感を持っていないのは、義母は昔から時計の電池さえ交換できないほどに機械音痴の人だったからだと思うが、私は今回のサイドミラーの件に関して傍観出来ないと考えている。
週末、夫とこれについて話す予定である。
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