娘の同級生サマンサが我が家に遊びに来た。
実は私にとって、娘のお友達を家に迎えるは初めての事である。
娘が3歳の頃から、既に周囲のお母さんは子供を互いの家に遊びに行かせたり、お泊り会をやっていた。
しかしながら子育てを始めた頃の私は英語面に自信がなく、何となくお母さん達とは距離を置き、挨拶程度の会話をするのがやっとであった。
それでも声をかけ話すようになり、今では互いの家を行き来したり、月1で茶に行く何でも話せる友達が2人出来た。

サマンサの家には何度か娘もお邪魔している。
広大な敷地に住んでいるサマンサ家族は、100人前後の客を迎えるパーティを自宅で開催したりする。
テニス、ゴルフ、乗馬クラブに通い、自分の馬も持つサマンサ。
しかし両親には気取ったところがまるでなく、1人っ子であるサマンサのお母さんがうちの娘と遊ばせたいと切望した事から、この行き来が始まった。
1人っ子のサマンサは、いつも広大な敷地を1人で自転車に乗ったり歩いたりして遊んでいるという。
庭には公園顔負けの遊具が揃っており、遊ぶに不自由はないが、しかしサマンサのお母さんが言うには「窓から見てたら1人で寂しそうにしている」と言っていた。

私は娘とサマンサ、うちの息子が遊ぶのを見て感動してしまった。
自分にである。
遂に我が家に・・我が家にお友達が・・などと思いながら、勝手に感無量になったババアの私である。

夕方、サマンサを迎えに来たお母さんに私は「来てくれて有難う」と言った。
少し立ち話をし、サマンサは帰って行った。
誰もが当り前に出来るお母さん付き合いが、私にはプレッシャーでもあった。
今でも息子の同級生の保護者には壁がある。
周囲のお友達が互いの家を行き来するのを見て「どうして私はお友達の家に行けないの?」と娘に聞かれた数年前、心から娘に申し訳ないと思うと共に、「必ず実現させるから待ってて」と約束した時、娘はちゃんと理解した。
焦っても仕方がなかった。
会話など100%で成立しない。
言葉の壁があれど互いの人間性は分かり合え、そうなると不思議と会話が通じていなくとも通じるという不思議な信頼関係が出来上がっていく。
今こうしてそれが言えるのも、娘が私を待ってくれたからだと思う。

「また来てね」
これを正直な気持ちで言えた昨日は私にとって記念日にも値するかも知れない。
しかしながら息子の保護者は20代の保護者が多いので、明らかなく距離を置いてしまうのは何故だろうか・・
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