私が今の職場に入社して5年目に入った。4年一緒に働いた22歳下のスタッフが昨日で退職した。

看護師になるためである。

この女はとにかく働かなかった。

働かなかったが巡行序列でチームリーダーになってしまった。

これが後に大きなミスになると店長は気付きもしなかったが、店長と私の本音は「やっと辞めてくれた…」に尽きる。

16で妊娠、出産。そのまま高校に戻ることはなかったが、在学中の理数が看護学校に入るには充分な成績であった為、面接だけで看護学校に合格した。

「頑張ってね」と送り出すも、こんな女が看護師に本当になったら恐ろしいと思いながらも、よく考えてみたら毎月行くカーライルのとある病棟の看護師らが詰めるナースステーションは、いつも足の踏み場が無い程にカルテが散乱している。

誰も整理する事はなく、あれが無記入のカルテなら良いが、患者のならどう管理しているのか…いつも義母と散乱状態を見ながら「7年前からあの状態ですよね」と話す。

この女が辞めてくれたおかげで、休憩室のキッチンに3日前のコーヒーやトマトスープの飲みかけの皿が放置されない事だけでも有難い。

今日から少しは職場が引き締まるだろうか…



秋らしくなり、肌寒くなって来た。

短くとも夏に感謝し、残りわずかな青空を楽しむ。