義母が半狂乱で夫に電話をかけて来たのは火曜の事。
夫は特別児童の保護者と会議中だった。
義母は「お父さんのお墓が汚いのよ!耐えられないわ!」と言ってきた。
義父の墓に行ったら雑草だらけで怒り狂って帰って来たのであった。

義母は「いつなら掃除に行けるの?」と夫に言い、週末なら行けると答えた夫は、昨日の土曜に朝から義母を迎えに行き墓掃除に出掛けた。
私が最後に義父の墓参りに行ったのは日本に行く前日だった。
飛行機が無事に着くようお願いに行ったが、その時に枯れ果てて挿してあった花は、前回私が持って行った花だったから、義母は来ていない事が分かった。
その前に行った時も私が持って行った花だったから、義母は何ヶ月もの間、墓参りには来ていないのだと思った私。
まあ、その分だけ義母が自身の夫の死を乗り越えたのだと思った私。
しかしながら数ヶ月ぶりに墓参りに行ったら、雑草だらけで怒り狂った義母は、自分で掃除する事はなかった。
最愛の夫の墓であっても、掃除をしてあげたい愛は無いのか…なんて考えてしまう。
結局、夫が掃除をし、義母はそれを見ていた。
私は夫が気の毒になり、「私、平日暇な日に掃除に行けたのに。言うてくれたら良かったのに」と言ってみたが、「さすがに頼まれへんかった」と夫が言った。
私は何となく、義母から遠回しに「墓行ってへんの?」と言われた気になったが、そもそもそれがアホくさくなり、結局私が義父に話したい時に行くのが私の墓参りであると知るのであった。
しかし…何で怒り狂って放置して帰って来たんやろか…