2月に「そんな仕事」と題した記事を書いた。
今日はその続きである。

娘のクラスメイトの御夫婦が「フォスター」、日本でいうところの里親制度で、とあるお子さんを生後4か月から育てている。
最初は10日だけ預かる予定になっていたが、赤ちゃんの生みの親である28歳の母親の裁判が延期され今日まで育てている。

なかなか聞きにくい内容な気がして私は聞いて来なかったのであるが、今日はたまたまその御夫婦と一緒になる事があり、「いつまで預かるの?」と聞いてみた。
赤ちゃんの生みの28歳になる母親はアルコール依存症であるため、子供が生まれて2週間の間、子供にミルクを与えず、オムツを替える事もなく、赤ちゃんの衰弱兆候が見られたために保健師から警察に通報され、赤ちゃんは母親から引き離される事となった。
しかしながら、28歳の母親には15歳になる息子が既に1人おり、その息子は母親の実父の元で育てられているという。
赤ちゃんを巡り、母親は「ちゃんと育てるから返して」と訴えており、その判断が来月の12日に裁判所で下される事になった。
それまでは、御夫婦の元で安全に育てられている。

裁判の結果により、もしも母親の元に戻らない場合、8月末までに養子縁組により赤ちゃんの両親を決定せねばならない。
もしも決定出来ない場合は、再び別のフォスターを探す事になるというが、登録フォスターの数が少ないため、行き先が無いのが現状であるという。

今日は私が1時間ほど赤ちゃんを抱いていたが、しかし誰に預けられても泣かず、人に抱かれるとすぐに眠る非常にラクな赤ちゃんであると毎回思うのである。
こんなラクな子やったら、もう1人生めるわ・・とよぎる私。

今のところ28歳の母親のアルコール依存度が高いため、やはり赤ちゃんは戻されない可能性の方が高いという。
出来る限り1歳未満の間に本当の親になってくれる人を探す方が、もうこれ以上あちこちたらい回しにされるよりは、赤ちゃんにとって情緒的に良いと御夫婦が語っていたのが印象的であった。
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