フランスに行く前日の事。
娘の頬が真っ赤になって来たため、すぐに写真を撮り、その画像をかかりつけクリニックへと送信した。
3分ほどして受付から電話があり「林檎病なので、風邪と同じですから病院に来る必要はありません。来られても処置の使用がありませんから。頬が赤くなって来たと言う事は、他人に感染させる時期が過ぎた証拠なので、明日からの旅行も問題ないです」と言われた。
「詳しくはNHS(英国国民医療サービス)のホームページに載ってあるので自分で見て下さい」との事で終了した。

ホームページを読み「効果は無いが、念のため痒み止めを塗るのも良し、少し熱が上がるので子供用の解熱剤を用意しておくのも良し」とあったため、速攻で薬局に行き痒み止めを買い求めるも、薬剤師さんから「痒み止め塗っても一緒やで。買うだけ勿体ない」との事で、自宅にある子供用ムヒをフランスに持参した。

2週間の休みを終え学校に戻ると、会う人う人から「うちの子が春休みの初日から林檎病にかかって・・」という話を聞いた。
また、春休み明けの月曜日には、息子のクラスの数人の子供の頬が真っ赤になっていたのを私も確認している。
そうこうして5日が経過し、昨日学校から「春休み中に林檎病としょうこう熱が大発生していたという報告を保護者から聞きました。つきましては以下に林檎病としょうこう熱に関する情報を添付したので読んで下さい」と政府が出している説明書きが添付されてあった。

しかし、これが波紋を呼ぶこととなった。
林檎病は頬が赤くなり始めても医者に行く必要性はなく、学校に来ても問題ないとある。
しかし、しょうこう熱は直ちに医者に相談し、早い段階で抗生物質を服用開始する事、また治療開始から24時間以上は外に出ず、学校には来ないように、兄弟の送り迎えにも幼稚園や学校には連れてこないようにとの事が書かれてあった。
この2つの特徴の中に「頬が真っ赤になる」と書かれてあったため、保護者から「どうやって自分で判断したら良いのか?仮にそれがしょうこう熱だったのに、その保護者が判断ミスし林檎病だと思って学校に連れて来たら拡散するのは目に見えている。その責任は学校が取るのか?親にあるのか?」などと抗議の電話が殺到した。

翌朝、校長から再び保護者宛てにメールが届き「林檎病の特徴は頬が真っ赤になるという事で、2つの症状は似ていると思われるでしょうが、ちゃんと読んで頂きたい。しょうこう熱の症状は、これに加えて嘔吐、頭痛、食欲低下、高熱・・・。しょうこう熱の場合、頬が紙やすりのようにガッサガサになります」と当てはまる全ての症状が例として書かれてあった。また赤い発疹の例題写真なども添付されており、見るからに違いが分かる写真が添付されていたため、「これを熟読し我が子がしょうこう熱だと思う場合は学校に来させず医師へ」と締めくくられていた。

翌日、スポーツ用品店で息子の副担任とバッタリ会ったので、「大変ですね、先生方も。感染のリスクが高いから妊婦の先生は来れないのでは?」と聞いてみた。
副担任は「問題なのはしょうこう熱やと分かっててか知らずか、って言っても明らかにグッタリしてて高熱で全身に赤い発疹が出ているから分かるはずやねんけど、それを知らんかった言うて月曜日から水曜日まで連れて来てた親が2人いてんのよ。ほんで看護師やってる保護者、ほら○○ちゃんのママと△△ちゃんのママ達が『先生あの子、しょうこう熱ですやん!!来たらアカンやん!!』て校長に直訴して、結局こうなったわけ」と言った。

私は「ほな、うちの息子ももらった可能性ありますね、月曜から水曜まで同じクラスやしね・・」と言うと、「多分、学校全体問題や思うわ・・その親、上の子ん時もそうやってん。常習犯・・」と先生は苦笑いした。
看護師ママさんが見つけて直訴してくれたから水曜から休んでいるものの、もう拡散はしているから、様子を見て対応するしかない。

今日はカーライルが珍しく晴れた。
青空の17度。
短い夏を感謝で迎える。

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