さて、イギリスの何処かでいつの日か美味しい食べ物に出会う事を夢見て10年が過ぎた。
そんな日があったのか無かったのか・・・記憶にありまへんがな・・

母が来るという事で、義母や夫、私の友人やその母までもが「歓迎会をしたい」と申し出てくれた。
アリガタヤ・・有難いが、2年ぶりに会う母と過ごせる日数、わずか2週間・・母の煮魚を、天ぷらを食べたいだけ、ただそれだけなんどす・・
「是非ともイギリスの伝統料理を!!」と考えてくれる事は心から有難いと思うが、その前に・・美味いモン無いがな・・

一度、母はイギリスはマンチェスターに来ているから、イギリス料理は初めてではない。
アフタヌーンティーをしに、湖水地方のMiller Howeにも行ったから、アフタヌーンティがなんぞやも経験済みである。

住んでいる私が美味い店に行った事が無いのに、このカーライルの何処で美味いモンを喰うというのか・・
義母から「パブに行きましょう」と提案があったが、私が100万年代わらぬイギリスのパブ料理にウンザリ×1000であるから気乗りせず、ならばとサンデーローストを食べに行く事にした。

本来なら義母が作っておもてなし、「さあ!これがイギリスの母が作る伝統料理、サンデーローストですよ~」となるはずが、料理しない義母はアッサリ「ああ、ほんならどこか店予約しといて」と私と夫に丸投げしてきた。

義母も「まあ、サンデーローストは何処で食べても劇的な変化は無いから・・」と言う始末。
ほな結局、あんたらイギリス人もイギリス料理をイマイチやと思てんのかいな・・・と思いつつ、明日は母を連れ、とりあえずランチへ。

義母としても、どこかに食事に行かねばと思ってくれているのであるし、その好意は受けねばならんわけで、なかなか「是非ともこれを食べて帰って欲しい!!」と思える料理が浮かばない悲しきイギリス生活である。
これが大阪ならば・・あの店の○○、この店の△△食べてみて!!となるのであるが・・
その決断をしたのは私や・・
今日もフリースが手放せない寒い夏の日である。

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