さて200軒以上もの家を見て来て、やっと義母が「買ってもエエ」と言う家を探せたのは数週間前の事。
購入契約の前に、必ず「サーベイヤー」という、その建物や立地条件、土地や造成、安全性や適正価格における価値を評価する人に査定してもらう必要がある。

この「サーベイヤー」にお願いする際、安いコースと高いコースがある。
安いコースは4~5万程度からあり、必要最低限の調査をしてくれる。
高いコースは細部に至るまで調査してくれる。
義母はこの高いコースをお願いし、翌日に調査結果が出た。

結果は、売値が400万高すぎるとの事。この立地と面積、築年数から見て400万値引きしなければ買う価値はないと評価された。
また、家の中で使用されているボイラーが26年前の物で、これは古すぎるとの事だった。また、ボイラーのパイプが各部屋の床下を通っているため、これを取り換えるのに全ての床を上げなければならないとの事だった。
車庫が2個あるのであるが、この入り口のシャッター部分の一番上の木が腐っているとの事だった。
家の中も綺麗にペンキでペイントされているように私には見えたが、この評価調査の人から見れば「プロのペンキ屋に頼まず、自分達でペンキを塗った跡が一目瞭然。ここも素人の手によって綺麗に見せているだけなので売値にこの部分を入れてのこの値段なら、尚更、売値は欲張り過ぎているとの評価結果だった。

さてこうなると、売り主がどうするかである。
売値からさらに400万を引き、この指摘された部分を今から修繕してから売るのか、それともその修理費用にかかる金額もさらにマイナスして売るのか、はたまた「それやったら売れへんわ」と再び不動産屋のサイトに売り家物件として戻すのか・・・

義母がこの調査する人に「安いコースでも、同じ調査結果でしたか?」と聞いたら、調査員の答えは「当然、NO!!高いコースにしてもらっているからこそ、本気で調査し見抜きます」と言った。
恐るべし・・・ケチったら400万高すぎるという調査結果は出なかったかも知れず、木が腐っていたのもボイラーの古さも見ていなかっただろうか・・

こういう金の差で実力の発揮度が違うイギリス人を、何だか信用出来てしまう私はイギリス色に染まりかけているのだろうか・・

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