去年末の事。
会社のクリスマスパーティに1人を除くスタッフが全員参加となる珍しい参加率であった。
不参加だった1人とは、インド人の女の子である。
会社のクリスマスパーティは本社が全ての費用を負担してくれるので、参加者が負担するのは自分の飲み物だけ。

副店長がこの女の子に「来ない?楽しいよ」と声をかけたが答えは「不参加」であった。
宗教的なものかもね・・などと思っていたが、再び別のスタッフが「宗教的にクリスマスを祝わない彼女(私の事)でさえバカ騒ぎしに来てるよ」と誘った。
すると女の子が「父親にイギリス人とはクリスマスを祝うなと言われているから」と語った。

そこから人間関係が崩れ始めた。
何せスタッフは高校生と大学生が中心の職場であるから、「じゃあ、何でイギリスに住んでるわけ?インドに帰れば?」「じゃあ何でイギリスでイギリスの会社でイギリス人と働いてんの?金はそこで稼ぐけど、イギリス人は否定か?」という話が30分以内に飛び交い、妙な空気になっての年明けとなった。
女の子もこんな雰囲気の中、気まずいやろな・・とは私が勝手に思っているが、本人はそうでもない感じなので今まで通り出勤している。

とは言え、絶対に私達スタッフに挨拶を返してはくれないし、世間話も絶対にしてくれない。
話しかけても微笑みはするが返事はない。
幼少期からイジメられてきたことによる人間関係の構築にトラウマがあるのも理解しているが、うちの職場でスタッフらが再び女の子を避ける傾向にあるため、せめて挨拶だけでも「ハロー」と返してくれればな・・と思っている私。

義父が亡くなり、3年半以上が経過した。
それまで親密にあった友人達が、何故か義母から離れて行った。(義母談)
義父は自分から友人に電話をしたり、車で6時間かかる距離でも訪れていた人だった。
義母はその逆で「私と友達なら、アナタが電話して来なさいよ」という感じがある。
義母の友人達が気にかけてくれ「うちに数週間でも泊りに着たら?」「迎えに行くよ」と声をかけてくれてはいたが、私達夫婦が同行せねば動かない義母は結局行かず、自分の家に来てくれるのをひたすら待っていた。
それでも来てくれる人はいたが、年々減少し、今は義母の親友1人が年2回、庭師のおっちゃんが月1で泊りにきてくれている現状である。

年末、義母は怒っていた。
それは豪州に住む次男夫婦が新年のあいさつの電話もよこさない事、今やだれも自分に電話をかけてこない事に怒っていた。
「そっちがそうなら、こっちは縁切りしてやる!」と怒っていた。
友人が電話すらかけてこなくなり、「私は孤独だ」という思いを私や夫にぶつける。
そうして私の1月の仕事の予定を聞き、毎日仕事に行かない事を把握すると、「じゃあ、あなたは私を週1でお茶に誘いなさい」と言った。
嫌じゃボケー!
と、普通ならこうなるであろう。

「あなた、私を誘いなさいよ」・・・いやいや・・言い方オカシイやんか・・。
「週1お茶でも行こうよ。電話するわ」なら「ええよ」となる。
恐らく、義母は友人にそういう言い方をしているのではないかと推測されるが、厄介なのは決して悪気はないのである。
見下しているわけでもない、ただ言い方にひっかかると私は思っているが、しかしながら「私と会いなさいよ」と心の何処かで思っているからそんな言い方になるんちゃう?と、この話をした私に職場の店長が言うた。
そうなんやろか・・

義母がどんどん孤独になっていくが、しかしそれを怒りに変えているから、まだ元気なのかも知れないと思う今日この頃。
私には何とも出来ないのである。

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