娘の学校に、この9月からタイ人の母親を持つ生徒と中国人夫婦の子供が通うようになった。
タイ人女性は肌が浅黒く、まっ黒な長すぎるロングヘアを必ず下に降ろし、子供の送り迎えをしている。
中国人の母親は肩に当たるぐらいの髪の長さで、私とはかなりの身長差がある。

私が学校に迎えに行くと、担任がタイ人の母親を持つ少年を連れて来る事が度々あり、「いやいや先生、うちの子、女の子ですやん・・」と苦笑いで「あの子なんですケド・・」と教室の奥で待つ我が子を指さすその姿は、まるで卑猥な大人の飲み屋でオッサンが今夜連れ込む女の子を指名しているかのような気まずさである。

もう1年以上も担任と付き合いがあるが、まだ私とアジア人の母親との区別が付いていないアホさ加減に乾いた笑いも出ないのである。

先日、娘から聞いたのであるが、「私は○○ちゃんを叩いてないのに、先生から謝れと言われ納得してないままに誤った。やったのは私じゃなく、○○ちゃん(中国人夫妻の娘さん)やのに、先生が区別付いてへんから、嫌な思いをした」と言う。
これはアカン!!と思い私は先生に話した。
しかし、先生は「目撃証言から、黒髪のオカッパ頭の女の子と聞いたので、それで・・・お宅のお子さんやと思って・・」と私に説明した。

いやいや・・そら、黒髪のオカッパはうちの子とその中国人夫妻の子だけか知らんけども・・
結局、区別を先生の為に付ける意味で、うちの娘は髪をゴムで束ねる事、中国人夫妻のお子さんはオカッパのままという事になった。

1クラス20人しかいてへん小さな学校で、区別付かへん事あるか?
しかし、母親の私に対しても区別が付いていないのだという事実からすれば、本当にアジア人が全て同じに見えるのだろうか・・・とちょっと考えてしまうのである。

そこで私は思い切って髪を短く切った。
本意ではないが、セミロングにしたら中国人の母親と区別が付けられず、ロングヘアにしたらタイ人の母親と区別が付けられないわけで、ならば短髪やったら、さすがに分かるやろ!!と「短めレイヤーボブ」でお願いしたが、しかし出来上がりは頭の前半がマッシュルームカット、後半がウルフカットになってはいたが、しかしそれでエエ。
ある意味斬新で、今こんな髪型の時に雑誌の取材などの申し出があったら、一生の生き恥になるであろう事は間違いないが、しかしこれでエエのだと、今は自分に言い聞かせながら鏡を見るのも嫌になる短髪2日目の夜である。

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