私の教習の先生は、若干26歳の女性。
私は運転経験者という事もあり、先生が「しばらくまっすぐ走ってて」とか、「とりあえず、西に西に向かって行こうか」程度の指示で走るだけである。
こうして2時間、ただただ町中や田舎を走り、これといった練習はない。

先生はただひたすらに「眠たい、疲れた、彼氏が結婚をなかなか言うてくれへん、彼氏の前の嫁との間に出来た子供がウザイ」等・・・聞いてもない事を話し続ける。
また、先生はピルを飲むのが面倒なので、腕に埋め込むタイプのピル(3年間避妊効果がある)を左腕に入れている事なども話してくれた。
その情報、いらんけどな・・・

しかも最近、「このピルを彼氏に無断で摘出し、妊娠して結婚まで無理やり持ち込む計画を実行中やけど、まだ妊娠せーへんねん」と言っていた。
私は「頑張って下さい」と言うしかない・・・。

また先生はサイズがヘビー級である。
そのため、教習車として使用している「ミニクーパー」はただでさえ小さい車なのにも関わらず、先生の身体はシートを大幅にはみ出し、以上に圧迫感がある。

左側シートに座る先生の右太ももには、ギアが完全に埋め込まれており、ギアチェンジの際、1と2速に入れるときは、申し訳ないくらい先生の太ももを押しのけて入れなければ入らない。
先生は若いから、太ももにも弾力があり、ちゃんと入れなければ1速が入らない時もある。
毎回思うが・・ほんまに邪魔やねん・・・

痩せてくれとは言わないが、なぜその体系にミニを選んだのか・・・そして他の生徒さんは太ももが邪魔で1、2速が入れにくい事をどう思っているのだろうか・・などと考えてしまうのである。

今日も寒く、私はタイツに膝丈靴下を履き、上はババシャツに裏起毛のパーカー、更にはレインコートを着て運転しているというのに、先生は「暑い」と言い、ポロシャツ1枚にクーラーを最強で設定するから、私の指の感覚は走り出して15分もすれば無くなってしまい、唇も青くなるほど冷えた車内で、先生の「妊娠計画」を聞かされるのである。

一体いつが教習の終わりとも知れず、今日は何を練習しているのかも分からず、たまに思い出したように縦列駐車をさせて「オオー!!一発OK!!」と言って、再び何処へ向かうとも無く走る教習車。
イギリスの教習とは、こんな感じなのであろうか・・

私が大阪で免許を取った時は、先生が皆おっちゃんで、超スパルタであった。
あれと比べると何ともユルく、ダラダラ感があり、坂道発進などもなく、何と言うのか・・・日本がキッチリしすぎるのだろうか・・・と思う今日この頃である。

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