隣のジジイ

右隣の家に、７０歳前後の夫婦が住んでいる。
引っ越してきた時から、印象は良くない。

まず、引越しの挨拶にいった時、私達の職業を聞かれたからである。
旦那が教師であったため、「ああ、それならいいわ」と安心したように言い、ドアを閉めた。

この家は、庭がめちゃくちゃデカイ。
が、木を植えすぎていて、手入れしていないので、ジャングルのようになっている。

ここのジジイが、私が洗濯物を干し始めると、１分しないうちに絶対に出てくる。
こっちも出勤前の朝、時間との戦いで干してるし、庭のドアが開いた音がしたところで、いちいち見ない。

が、ジャングルの中から「バスタオル干してるんだね」とか「それ、制服？」と聞いてくる。
もう、それが気持ち悪くて仕方がない。

うちのシャワールームは、庭に面した２階にある。
旦那はシャワーを浴びる時、窓を全開に開けて入る習慣がある。
窓を開けても、隣から見えるわけではないから、問題はない。

昨日の夜、旦那がシャワーを浴び始めたら、庭のドアが開いた音がしたらしい。
そのまま気にせず終え、身体をバスタオルで拭いているとき、何気に外を見ると、隣のジジイと１階＆２階ごしに目が合ったらしい。

ジジイは、絶対にこの家を見ていると確信した。