~My memories~ 著:WILL -899ページ目

(29)~My memories~ 最後のプレゼント2/8

『そっ、そうか。それじゃ今のうちに予約しておこうか。後で俺が予約しておくね!』


『うん。楽しみね!ぜったい予約しておいてね。忘れないでね。』


『わかった。』


ただ、今だから話せることなのだが、

開放している日が少なかったことや、予約が取りづらかったというのは、

全て私が作り出した『 嘘 』だったのだ・・・

その当時の妻の体調を考えると、

食事をしている間ずっと風の吹きさらすような状況のなか、

妻を座らせることは、どうしても出来なかったのだ・・・

そのため、私はいつも予約をする際には必ず妻の居ない場所で電話をするようにしていた。


『あの、すみません。予約をしたいのですが、2階席の窓側をお願いします。』と、いった具合にだ。


そして、決まって妻にはこう告げた・・・


『ごめん・・・テラス席空いていなかった・・・』と・・・


『え~・・・また~・・・もぅ~・・・タクちゃん、いつもじゃない・・・』


だが・・・

その年だけは違った。




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