即売会に二回出店して、本が売れる要因は大きく分けて5つあるなと考えました。
まず1つ目は、身も蓋もありませんが『知り合いだから(または自分の本を買ってくれたからお返しに)』。義理で買ってもらっても意味がないじゃないかと思われるかもしれませんが、読んでもらわないと始まりませんからとても大切です。きっかけなんてなんでもいいんです。
次に、2つ目は『口コミ』。店頭に並んでいる市販の本ではなくても、TwitterなどのSNSで宣伝されるのは大きいんでしょうね。うちはそんなクラスではありませんが、大手サークルの宣伝がTwitterのRTなんかで回ってくるのをよく見かけます。
3つ目は『前に同じサークルで買った本が面白かったから(または作家○○さんの作品だから)』。これが理想的かつ最強の購買理由です。本が継続的に売れるためには固定ファンがいなければなりません。
さてここまでの3つは友人知人が多い人、イベント参加の常連に限っての話。僕のような無名の新参者にとっての肝要は4つ目の理由『見た目』でした。目立たないと、見栄えがしないとどうにもなりません。手にとって試し読みすらしてもらえません。実際、うちの斜向かいのブースの女性が一色刷りの(おそらく)中綴じ本を一種類だけ、長机の上に並べていましたが、ほとんど売れていないようでした。女性は溜息をついたり宙に視線を送ったり、結局途中で帰ってしまいました。
僕自身もなんとなく雰囲気でそちらのブースには伺いませんでしたが、もしかしたらあの本はとても面白かったかもしれない。僕の趣味にぴったり合っていたかもしれない。でも買いませんでした。
考えるに、ブースの外見は基本的に「遠くから見える≒高さ、彩り」と「品揃え」の両翼が揃っていれば、後は料金設定と、お客さんの好みの問題ではないでしょうか。品揃えに関しては、手にとって、ぱらぱらめくってもらう段階までくれば、よほどお客さんの想像を裏切らない限り、買ってもらえるはずです。ただ、作品が2つ以上あることは大切だと思います。1種類しかないと、作者の目の前で「買うか?買わないか?」という重い選択になりますが、複数あれば「どれを買うか」という比較的軽い選択にシフトし得ます。
ブースレイアウトにしても本の表紙や装丁にしても、会場で『なんかちょっと気になる』から『あ、面白そう』まで連れて行くための仕掛けも、作品の一部のようなものなんでしょう。だから目立たなくて売れない作品は、ある面では中身に関係なく「面白くない」んだと思います。逆に、売れたからと言って中身が面白いとは限らないわけですが、面白くなければ次は買わないと言うだけですね(´・ω・`)
外見と内面ですから、なんかちょっと恋愛に似ているかもしれません。外見に関しては、人間以上に持って生まれたものの他が大切です。笑顔を見せる人に魅力があるように、オシャレな人につい振り返るように、本の売り方にも作者の精神性や設営の努力が如実に表れるからです。
ちなみに見た目という意味では、表紙が可愛いからか、ネコ関係だからか、僕の個人本はほぼ女子にしか売れません。今回も義理買いなどを除くと、男性は閉店5分前駆け込みの1名だけが買ってくれました(ありがとう!)。女性に売れればそれはそれで嬉しいのですが、次の2巻は男性にも興味を持ってもらえそうな作りにしたいところです。〆(^_^;)
最後、5つ目の理由には悩みました。『ジャンル』です。
これはある種、最強の購入動機です。他の条件なんてぶっ飛ばして、「ミステリーだから」とか「俳句だから」とか、好きなジャンルだというだけで買う理由になり得ます。僕の個人制作の本は掌編小説集なのですが、『ショートショート』かというとそうでもなくて、本当に『掌編小説』です。しかもSFコメディー、純文学風、時代ものなどなんでもあり。一体どのジャンルで売ったら良いのか(@_@)
悩んでも結論は出ませんが、掌編小説集以外で恋愛ものなどとジャンルを明示できるような中編小説の本なんかも出してみたいと企んでおります。
今後の活動の舞台は年に1~2回の出店で、大阪・京都・東京の文学フリマになりそうです。時々休むにせよ、固定ファンを獲得できるくらい末永くやっていきたいものです。
(おわり)