こんにちは!
獣医師の佐藤ひろこです
今日は
先日診察で出会った
15歳の柴犬ちゃんの話をもとに
シニア犬が一人でいるときの
転倒や床ずれを防ぐ方法
についてお話しします
この柴犬ちゃんは
年齢とともに足腰が弱くなり
さらに認知機能の低下が見られるように…
飼い主さんが家にいるときは
転倒しないようにサポートできるのですが
困ってしまうのは
外出すると
帰宅した時に倒れ込んで
動けなくなってしまいもがいているとのこと
もがいているうちに足先が擦れ
傷ができてしまうので
長時間家をあけることが増えれば
床ずれになってしまうのではないか
と心配されていました…
なぜシニア犬になると
身体が不自由になっていくのか
①関節の可動域が狭まる
膝や手足首など曲げるにあたって
重要な関節ですが
年齢とともに曲げ伸ばしが
難しくなっていきます
②筋力の低下による影響
筋力の低下に伴い
足に力がはいらないので
立っている姿勢をキープできなくなる
転倒すると起き上がる力が足りない
転倒が増えると、運動量が減る
↓
さらに筋力が低下する
↓
転倒が増える
という悪循環に陥りやすくなります
③認知症による運動機能の低下
方向感覚が分からなくなってしまう
転倒後、起き上がる方法がわからず
パニックになりもがいてしまう
傷や床ずれのリスクと影響
もがくことで足先や関節部分の
皮膚がすれて傷ができる可能性が
✔ 初期の床ずれ(軽度の擦り傷)
短時間の摩擦でできるが、繰り返し起こると悪化
✔ 進行した床ずれ(潰瘍)
圧迫と摩擦によって血流が悪くなり、皮膚が壊死する
感染症のリスクも高まる
シニアになると
傷が治りにくくなる
ましてや床ずれは治りがかなり遅い
傷をつけないように
早めに対策を講じることが大切です!
私が提案する解決策
お出かけの際に、
短時間のお留守番の際に
活用できる「簡易プール」を使った
転倒防止対策
1犬の体格より一回り大きいサイズの
空気で膨らませるプール を用意
2床に厚めの毛布やブランケットを敷く
3その上にプールを設置し、犬を中に入れる
これにより
☑︎転倒しても周囲がクッションになるため
衝撃が少なくなる
☑︎摩擦が軽減され
もがいても擦り傷ができにくい
☑︎狭いスペースにすることで
無理に歩き回って転倒するリスクを減らせる
ここで注意することは
プールの中には毛布をいれないこと!
もがいたときに
顔が毛布に埋もれて
窒息してしまう危険性があります
飼い主さんが無理なくできる工夫
簡易プールの他にも
こんな対策が有効です
体を支えるクッションの活用
→壁際に大きなクッションを置き
転倒時の衝撃を軽減させる
床ずれ防止マットの使用
→低反発マットや
シニア犬用の床ずれ防止パッドを敷く
認知症の進行に伴う室内環境の工夫
→家具の配置を変えず、迷わないようにする
ぶつかり防止のクッションを活用する
シニア犬は年齢とともに
筋力の低下に伴い
転倒や床ずれのリスクが高まります
飼い主さんがずっと見守るのは難しいと思います
なので環境を整えて
愛犬の快適なシニアライフをサポートしてくださいね
今回も最後までお読みいただきありがとうございました
コメントもお待ちしてます!