こんにちは

獣医師の佐藤ひろこです

 

 

今回は診察の中でもよく感じる

「犬は飼い主に似る?」

というお話をしたいと思います

 

 

1. 「犬は飼い主に似る」は本当?

 

「犬は飼い主に似る」

と聞いたことはありませんか?

 

実はこれ

科学的にも証明されている話なんです

 

性格や体型など

長年一緒に暮らしているうちに

犬と飼い主の間で

さまざまな部分が似てくる

というデータがあります

 

私自身も

診察室で多くの飼い主さんと

ワンちゃんたちを見ている中で

「やっぱり似てるな」

と感じる瞬間がたくさんあります

 

 

2. 性格や表情がそっくりな飼い主と犬

 

たとえば

同じ病気を抱えているワンちゃんでも

飼い主さんの性格や感情によって

犬の様子がまったく違うことがあります

 

ある飼い主さんはとても心配性で

通院のたびに大きな不安を抱えていらっしゃいます

 

そのワンちゃんも

なんとなく目がどんよりしていて

全体的に元気がない印象を受けます

 

一方で

同じ病気を抱えていても

明るく前向きに

病気と向き合っている飼い主さんもいます

 

そういった方のワンちゃんは

目に力があり、尻尾を振って

診察室に入ってくることもあります

 

飼い主さんの感情や雰囲気は

日々の接し方や声のトーンにも表れ

それが犬にも伝わっているのだと感じます

 

犬は私たちが思っている以上に

飼い主の表情や声、態度をよく観察しているんです

 

 

3. 実は「体型」まで似てくる!?

 

さらに面白いのは

性格や感情だけでなく

体型まで似てくるということ

 

診察をしていると

ぽっちゃりしたワンちゃんの飼い主さんも

ちょっとふくよかだったりします

 

逆にスリムで引き締まった飼い主さんは

愛犬もシャープな体型だったり

 

これはもちろん「偶然」だけではなく

食事の内容や与える量、散歩や運動の頻度など

生活スタイルが

犬と飼い主でリンクしているからなんですね

 

「ちょっと食べすぎたから今日はごはん少なめね」

と考えるか

「かわいいからもう一口」

と考えるかでも、習慣は変わってきます

 

 

4. 似てくるからこそ気づけることもある

 

犬が飼い主に似てくるというのは

悪いことではありません

 

むしろ、その変化に気づくことで

「あ、私ちょっと疲れてるのかも」

「最近、散歩の時間減ってるな」など

飼い主自身の健康や心の状態に

気づくきっかけにもなるのです

 

ワンちゃんは

あなたの鏡のような存在

表情、態度、生活リズム

毎日そばで過ごしているからこそ

似てくるのは当然のことかもしれません

 

 

5. まとめ

 

・犬は飼い主の性格や体型に似てくることがある

・明るく元気な飼い主さんの犬は、表情もいきいき

・食生活や生活スタイルも影響するため

 体型もリンクしやすい 

・愛犬を見て

 自分の生活習慣を見直すきっかけになることも

 

犬はあなたの暮らしと心を映す存在


「最近、うちの子ちょっと元気ないかも?」

と思ったら

自分自身の状態にも目を向けてみると

新しい気づきがあるかもしれませんよ!