こんにちは

獣医師の佐藤ひろこです

 

先日同僚が病院を退職しました

理由は、親の介護が必要になり

地元に帰ることになったからです

 

親の介護…

そろそろ考える始める年齢になったのかと

しみじみと考える日々を過ごしていました

 

ところで

犬の介護について考えたことありますか?

 

『犬は四つ足だから、ずっと歩けるでしょう?』

『大型犬は介護大変だけど、小型犬は大したことないでしょう。』

『まだまだ先の話だから、そんなこと考えたことがないわ。』

『人の介護に比べたら簡単でしょ?』

 

なんて思ってないですか?

 

もちろん今元気で歩いているのであれば

介護のこと考える必要ないと思うかもしれませんが

いざ寝たきり生活になってしまうと

食事・排泄・寝返りなど、つきっきりになります

 

大型犬の介護は本当に大変ですが

小型犬の場合もしゃがまないといけないので

膝や腰に負担がかかってきます

 

立ち上げるのが難しくなってきて

危機感を覚えた時に慌てて

リハビリをしようと関節の曲げ伸ばしや

無理に歩かせるとわんちゃんたちが嫌がってしまい

飼い主さんとの関係性が悪くなってしまうことも…

 

なので、ちゃんと健康的に動けるうちから

正しい姿勢で歩くこと

そして筋肉をつけておくことが大事


いくら高齢になったとしても

病気になって体力が落ちたとしても

 

ちゃんと自分でトイレに行く!

たとえ距離や時間が短くなったとしても

毎日散歩に行くことができる!

食欲がある! など

 

自分の意思で動き、自分の足で歩くことができる!

そんな生活を送りましょう!

 

で・す・が

 

『運動が大事なのね!わかったわ!

なら今日から散歩の量増やしましょう!』

と言うわけでは無いのです

 

まず1番大事なのは

愛犬の今の状態を知るということです

 

筋力や筋肉量を増やすために運動をしていても、

例えば膝がもともと悪い子であれば

膝に負担がかかり、関節炎を起こし

後々痛みや炎症につながる可能性だってありますし

靭帯の損傷が起きて手術になる子もいます

 

なので、闇雲に運動させるのではなく、

今現在の状態をチェックしてから

その子に合わせた運動を行うことが大事です

 

 

チェックの方法は3つ

 

 

①動物病院で疾患がないかチェックしてもらう

 

最近は、小型犬の飼育数が多く

膝のトラブルを抱えている子がとても多いです

中でも膝蓋骨脱臼は本当によく見ます

 

まずは動物病院で膝や股関節など

疾患がないかチェックしてもらいましょう

 

②歩いてる姿を動画撮影する

 

散歩している時や

おうちで過ごしている時に

 

お持ちのスマホで

普段の歩き方を動画撮影してみてください

 

ポイントはこちら↓

・スローモーションモードで撮影

・1~2分ほどの長さで撮る

・前方、後方、左右側面、真上の5方面から撮影

 

その動画を見て

歩き方の癖を見つけたり

どの足に1番負担がかかっているか

左右対称かどうかなどを

細かく見つけていきます

 

③低反発マットに乗せる

 

平地で立つと上手にバランスをとって

立つことができるコも

低反発マットと言う少し不安定な場所に立つと

立ち上がれなくなることもあります

 

低反発マットは

体重がかかっているところだけが凹むので

負荷がかかっている足を見つけることができます

 

マット自体もニトリに売っているもので充分なので

お値段もお安く簡単に取り入れることができますよ

 

最近SNSを見てると

おうちでもできる筋トレとして

バランスボールに乗っているコもみますが

低反発マットに乗るのも

同じような効果があるのでおすすめです

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

筋肉が減るのはとても早いです

ですが、増やすのはものすごく時間がかかります

毎日、コツコツと積み重ねることが大切です