自分を顧みる⑥ | WillLaboのブログ

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WillLaboは、東京の両国にある、リハビリスタジオです。
運営しているのは、作業療法士の山田 稔です。
気軽に、ヒゲ先生とお呼び下さい。
靴専門の理学療法士中田 翔が「既成靴の調整」によって、戻りづらい身体を保つお手伝いも始めました。


「さらに、別の興味深い現象があった。私は治療中には、歩行の良いパターンを感じとり、使うことができ始めていたが、それも2~3時間のうちに使えなくなった。
その運動の感じがわからなってしまうのである。
運動の感覚を思いおこすことができないために、その運動を再び開始することができないのである。私はその運動がまだ自分自身のものになっていないと感じた。」

ポリオの後遺症で身体障害を負い、障害の改善を図って手術を受けたRegi Boehmeさんはこう続けます。

ここには、私達セラピストも変形性股関節症や脳卒中片麻痺の方も参考にできることが書かれています。

病院のリハビリテーションの専門職である、作業療法士や理学療法士、言語聴覚士は何をしているのか、というと、運動の再学習を指導しているのだといわれることがあります。

勿論、運動が可能になるための、除痛や関節の可動性の改善、やる気にさせたりといった、運動の前に準備することはあるにしても、本筋はここではなく、あくまでも障害を負った方々の運動・行動・日常生活の行為を改善することが目標です。

Regiさんも言っている通り、運動の学習は時間のかかるものだと思います。時には、どう動いたらいいのかわからなくなる時もあるでしょう。
でも大切なことは、「運動の感覚が思い出せなくなって、運動を開始することができない」といっているところ。
運動の形を覚えるのではなく、感覚を覚えるといっているところです。

以前、書き込みましたが、『正しい歩き方ってあるの?』と今でも考えています。よく、ウォーキング教室などでは、「かかとから着くように歩く」ことを教えられます。運動学的には間違いありませんが、これでは感覚を覚えたことにはなりません。
運動学習を考えるときには、“かかと”から着地するためにはどのような感覚で、身体を支えたり、足を前に振り出したり、前方に移動したりするのか、が重要だと思うのです。

“かかとから着く”って、言葉で言うのは簡単。でも、その“かかとから着けるようになるための”感覚を伝えるのは、とっても難しいのです。

先日も、WillLaboの勉強会に参加している、理学療法士、作業療法士は頭抱えていました。『あ~、この誘導難しいー』って。
私だって、すべての方に理想的な感覚を提供できているかは???です。

でも少なくとも、理想的な感覚を自分の身体にしみこませていること、何処をどのように誘導したらどんな感覚が、どんな反応が得られるかを知っていること。ここでダメなら、こっちでやってみよう、というバリエーションを若手よりはたくさん持っていること、は、他のセラピストよりは成功率を高める要因と思っています。

また、「一度できたことが、2~3時間のうちにわからなくなる」という事実があること。だからこそ、何度も練習を必要とするのだし、環境や設定をかえて“目標を達成する”ことにチャレンジし続けることが大切だと思うのです。

一進一退、とはよく言ったもの。患者さんも、もちろんセラピストも、飽きずに、あきらめずに、地道に着実に達成感を味わいながら、進歩したいなあ、と思っています。

WillLaboは、東京の墨田区両国にあるリハビリスタジオです。
片麻痺の方や変形性股関節症の方、そのほか身体の障害がある方の自費診療を行っています。
お身体のことでお悩みのことがあればどうぞ一度ご相談ください

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