変形性股関節症―筋活動ということ | WillLaboのブログ

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「夜眠れない」、という問題を緊張していてカラダが落ち着かないのでは?と考えてみるところまで行きました。
そして、種はまきました。結果は後日分かります。

今日は、どのような具合に緊張していてカラダが落ち着かないのか、それと痛みの発生は関係があるのか、という点について『筋活動』、という観点で考えてみたいと思います。

筋活動とは、筋肉が出している力の増減ことを指します。筋肉は、呼吸や心臓の拍動や血液循環でも使われているのですから、常時、強くなったり、弱くなったりして、波打つように活動してます。

先日、「姿勢の癖」で使わせてもらった画像を今回も使います。

この画像から読み取れることは、
①腰が左に傾いている
②右肩が下がっている
③右足の方に多く体重がかかているように見える
です。

変形性股関節症の方の多くが同様のあるいはもっと極端なカラダの歪みをお持ちです。さらに、股関節の伸展制限でお尻を後ろに突き出すように立っているところが、この画像と違う点です。

では、『筋活動』、という観点でなぜこのような歪みが起こっているのか、を考えてみます。

姿勢を保持する、という時に何を基準にしていると思いますか?
一つは、地面です。なぜって、体重を支えるためには、地面からの反力に対して力を出すから立っていられるのですからね。(無重力の宇宙では、地面に向かって出す力が必要ないから、筋力が落ち、骨がスカスカになってしまうのです)。
ですから、この画像では、足の裏に向けて出している力のことを考えてみたいわけです。

 
姿勢の癖写真にカラダの中の力の拮抗関係を線で示しました。
カラダの右側が縮んで見えることと骨盤が左に傾いていることから、右を縮める力が骨盤を左に傾ける力になっています。
なぜにこのような力を出しているかというと、実は右を縮める力が左の腰の硬さを作り、カラダの重さを腰の筋肉の張りによりかけるために使っています。さながら、カラダの中に壁を作ってそこによりかかるようなものです。
ではなぜこのようなことをするのか、というと、足を突っ張り棒のようにして力を出さずに立つ為なのです。

ためしに、壁に寄りかかって立ってみて下さい。足が楽になるでしょう?
つまり、この方は本来、床から帰ってくる反力に向かって出すべき足の力を使わず、また細かく揺れる体重の変化を受け取らず、足をつっかえ棒のように固くしています。

ということは、この方は筋活動を使わず、骨や靭帯、皮膚などの構造物に自分の体重を預けて立つ、という立ち方をしているのですね。

さて、力は使っていませんが、腰回り、左足の外側の靭帯とか皮膚とかの体の中の構造物は硬くしている(壁にしている)ということはご理解頂けるでしょうか?
これが、『カラダが緊張している状況』ではないか、と思うのです。

筋活動をたくさん使うことで緊張しているのではなく、筋活動を使わないためにカラダを緊張させている。同じようなことを言っているようで中身は全く違う意味を持ちます。

さて、この状況が1日24時間、365日続いたとしましょう。靭帯や皮膚や硬くしている筋肉はもっともっと硬くなることは想像できますよね。
すると、この固さが痛みにならない保証はありません。

モデルの方はカラダに故障はありませんので、まだ何とか別の動き方が出来ますが(つまり、筋活動を変える機会はあります)、カラダに故障があって筋活動を変える機会が少ない方はなおさら、この固さが痛みにつながらないと誰が言えるでしょうか?

というわけで、硬くなった筋肉や靭帯、皮膚を柔らかくすること、また、別の筋活動が起こせるように今までとは違う動き方の練習をすることが、この姿勢の癖から起こる痛みに対して取らなければいけない対応であるといえるでしょう。

なんだか、また分かりづらいこと書いちゃいました。

もう少し、説明が上手くなれればいいのですがどうかご勘弁を。

WillLaboでした。