そのまえに、姿勢と姿勢緊張(あるいは、姿勢コントロール、といってもいいです)について、少しふれます。
人間だれしも、いや、地球に生きている生物は何でも、重力の影響から逃れられることはありません。(もちろん、宇宙空間で無重力の状態なら、そのようなことはありませんが)
人間のカラダを骨だけで考えてみれば、このような小さな骨の積み重ねが、どのようにして、立ったり座ったり、腰を屈めて床に落ちたもの拾ったり、岩山をよじ登れるのか、とても不思議です。
プロメテウス解剖学図譜 より転写当然ですが、この骨だけで人間は姿勢を保持している訳ではありません。
骨と骨のつなぎには、軟骨だとか靭帯だとか筋肉などがお互いにバランスを取りながら(このバランスが実に微細に変化しているのはとっても驚きです)、骨の動く角度や位置、組み合わせなどを決定するから、上手に動けるのですね。
私たちは、全く意識せずとも勝手にカラダのほうが調整をしてくれているおかげで、考え事をしながら歩いたり、おしゃべりしながら食事したり、涙を流しながら映画にふけったりできるというわけです。
では、カラダに故障が起こるとどうなるでしょう。そう、この今まで微妙にとっていたバランス(片足立ちとかそのようなレベルではなく、もっと小さな筋肉どうしのバランスです)が崩れてしまいます。
たとえば、上の絵をもう一度見てください。この状態で、片方の足(そうですね、左側の足にしましょうか)の骨が一つ欠けてしまった、とするとどうなるでしょう。そう、左側に転んじゃいますよね。当然のことです。
それでは、今度は左側の足についている、筋肉の一つが短くなってしまったとしましょう。すると、今度は倒れるようなことはないでしょうが、バランスのとり方を変えないと、うまく(というのは、以前の通りという意味です)立っていられなくなると思いませんか?
この、筋肉が短くなっちゃった、あるいはその短くなっちゃった筋肉の状態に合わせて、ほかの全部の筋肉がバランスのとり方を替える、これを「姿勢緊張」(本当は、もっと複雑ですが話を簡単にするために、こう言い切っちゃいます)、という言い方をしています。
ですから、変形性股関節症だろうが腰痛だろうが、カラダに故障が起こるということは、このバランスさえも故障してしまう、ということはお分かりになっていただけますでしょうか?
では、このバランスの故障が脚長差を生み出す、一つの要因になるのはどういうことなのか?
次回にこうご期待。
このような、全身に及ぶ問題をつぶさに考えて、皆さんに癒しを提供する、WillLaboでした。