変形性股関節症の筋力のこと② disuseとmissuse | WillLaboのブログ

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靴専門の理学療法士中田 翔が「既成靴の調整」によって、戻りづらい身体を保つお手伝いも始めました。

昨日の中殿筋の話に続いて、不使用という側面を考えてみます。

業界用語(?)で、ディスユーズ、ミスユーズということをいうときがあります。勿論、専門用語ではなく単純に「不使用(ディスユーズ disuse)」と「間違った使い方(ミスユーズ missuse)」 というだけなのですが、中殿筋の話は、このミスユーズに当たります。
では、ディスユーズはどのようなところで認められるか、というと、例えば、股関節の屈曲方向の可動域が狭い場合、椅子に座ると片足を後ろに引き込んで座る方が多くいます。この場合、立っていると一定の緊張は保っている股関節周りの大殿筋などが座っているときは体重を負荷されていないので、緊張が低下し不使用の状態になります。このまま、この状態を続けていけば、関節の動きの悪いほうの殿筋は活動するのをやめてしまい、お尻がしぼんでしまいます。すると、股関節周りの筋肉のバランスが崩れ、さらに股関節の動きが悪くなる、という悪循環に陥ります。

そして、この片お尻で座る習慣は、腰をねじって座る癖につながり、さらに、上手に座れる方の殿筋の緊張も低下させ、ひいては腰痛が引き起こされてしまう要因にもなります。
このように問題が問題を生み、体全体の歪みにつながる方も多く見かけられます。

このような時は、うまく体重が掛けられ無いほうに、タオルなどでクッションを作り座っていただくことをお伝えしています。もちろん、ご存じの方はご存じのありきたりな方法ですので、実践しておられる方も多いでしょう。

根本問題は、股関節の可動域の制限に問題がありますので、こちらは少しずつ改善することを期待しつつも、いろいろな対処方法を実勢していただき、関節や筋肉の状態が良くなったときに、きちんと使うことができるよう、日々のケアもお伝えできればいいなあ、と考えています。