太っている人は単に食いすぎだ!とか、単純に食う量を減らせば痩せる!とか、それができないから太っているんでしょ?できないことを頑張れというのは、プロの仕事じゃありませんよね。皆さんは知らないかもしれませんが、僕もお金をいただいて食事指導をしている身ですから、食べる量を減らしなさいなどと、愚にもつかない指導は決していたしません。
もうしつこく言い続けていますが、肥満とは食べ過ぎによって起こっているわけでも、カロリーオーバーの食生活によって起こっているわけでもありません。そもそも食事のカロリーを計算することに意味なんてありませんし。肥満とは糖質の過剰摂取によって起こる低血糖症という疾患の一症状です。もし食べ過ぎているのだとしても、それもまた、低血糖症の一症状でしかありません。
えっ、どういうこと!?って思われます?じゃあ今日は食事と満腹感の仕組みについて説明しましょう。まず満腹感を感じるのは、人間の脳にある「視床下部」という部分です。ここには摂食行動を司る部分があります。視床下部の外側野という場所が刺激されると空腹感を感じ、摂食行動を促進するので、摂食中枢と呼ばれています。また、視床下部の腹内側野という場所は逆に、刺激されると満腹感を感じ、摂食行動を抑制するので満腹中枢と呼ばれています。
おなかが空くという感覚は、摂食中枢が刺激されることによって起こります。またおなかいっぱいという感覚は、満腹中枢が刺激されることで起こるのです。そして摂食中枢と満腹中枢をコントロールしているのは、血糖値と胃壁の収縮という二つの要素が関係しています。
まず血糖値ですが、血糖値とは血液中のブドウ糖の濃度です。この血糖値が低下してくると、摂食中枢が刺激されて空腹感を感じます。また血糖値が上昇すれば、満腹中枢が刺激され、何か食べたいという感覚を感じます。
そして胃壁ですが、胃に食べ物が無く、収縮している状態では交感神経が刺激され、交感神経は摂食中枢を刺激して空腹感を感じます。また胃に食べ物が入って胃壁が伸長すると、副交感神経が刺激されて満腹感を感じるのです。
この摂食中枢と満腹中枢が正常に働いている限り、食べ過ぎるという事は起こりません。ではこの食欲のコントロールが低血糖症になるとどうなるのでしょうか?
糖質の過剰摂取がインスリンの過剰分泌を引き起こし、低血糖症となることは前に説明しました。低血糖症になるとインスリンの過剰分泌が常に起こりますから、食後の血糖値上昇がうまく起こってくれません。インスリンが血糖値を下げすぎてしまうため、いつまでたっても満腹中枢が刺激されず、血糖値低下がさらなる摂食中枢を刺激することにすらなるため、過食に走ってしまうのです。
また低血糖症になると、血糖値上昇ホルモンが分泌されるんでしたね。そう、グルカゴン、アドレナリン、糖質コルチコイド、チロキシン、成長ホルモンでしたね。もう毎日のように書き続けていますから、僕も暗記してしまいました。溝口先生、ありがとうございます。そしてこのアドレナリンというホルモンですが、このホルモンの主な作用は交感神経の刺激です。交感神経が刺激されると摂食中枢が刺激され、空腹感を感じるんでしたね。ですから低血糖症になると、満腹になっても副交感神経優位にならずに交感神経が刺激され続け、摂食中枢もまた刺激され続けるために、過食に走ってしまうのです。
というわけで、低血糖症になると満腹感が得られず過食に走ってしまうメカニズムがお分かりいただけたでしょうか。ですから食べ過ぎは本人の自制心が無いからなどでは決してありません。低血糖症という病気によって、異常な食欲にされてしまっているのです。
ですからしつこいようですが、食べ過ぎを抑え、正常な食欲へと戻すためには低血糖症を治さなければなりませんし、低血糖症の治療は糖質を控えることのみです。糖質を控えることによって肥満が抑えられるのみならず、食欲も正常化して食べすぎることは無くなります。ですから太っている人を食いすぎだなんて誹謗中傷してはいけません。低血糖症という病人であり、砂糖中毒という麻薬中毒者のなれの果てなのですから。
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カロリー栄養学っていうのは「間違い」なんですってね。
世の中の常識はほとんどが「反対」と思っておいたほうがいいことに2年前に気づいた。
医者には行くな、ちまたの栄養士なんか信用するな、薬はポイズン~。