現代社会に生きる我々の多くが食生活に問題を抱えています。様々な問題の中でも特に大きいのが、糖質過多と栄養欠乏です。これは通常セットで起こる問題で、どちらかだけが起こることはまずありません。糖質過多と栄養欠乏がどうして起こるのかを説明します。
まず現代の食生活において、糖質過多は最も蔓延している問題であり、特に低所得層においては深刻な問題となっています。というのも良質のタンパク質や脂質に比べ、糖質は値段が非常に安いため、食費を切り詰めるとどうしても糖質過多となってしまうからです。
ちなみに一般的な日本人の食事中の三大栄養素(糖質、脂質、タンパク質)の摂取割合は、糖質57%、脂質27%、タンパク質16%(Eaton SB, NEJM 312,283,1985 一部改変)だそうです。ちょっと古いデータですが、これからみても明らかに糖質過多であり、タンパク質が全く足りていないことが分かります。
僕が提唱する先住民食における三大栄養素の理想的な摂取比率は、糖質20%、脂質40%、タンパク質40%であり、これを満たすためには動物性食品と植物性食品の摂取比率を7:3とすること、植物性食品において穀物や根菜類をなるべく避けること、が基本となります。
これほど糖質過多の食生活になると、それに伴って栄養欠乏もまた起こってしまいます。栄養欠乏になるのには、主に二つの理由があります。
一つ目の理由は、物理的な理由です。人間の胃袋の大きさや消化・吸収能力には限度があります。ですから糖質をたくさん摂ってしまうと、その分脂質やタンパク質を摂るだけの胃袋の隙間が無くなってしまいます。おなか一杯になっては、それ以上は食べられませんからね。かくして体にとって必要な量のタンパク質や脂質が不足するのです。
二つ目の理由は、糖質過多が引き起こす低血糖症にあります。低血糖症になってインスリンの過剰分泌が起こるようになると、糖代謝が亢進するとともに、各血糖値上昇ホルモンの過剰分泌が、様々な代謝を亢進させます。このように代謝が亢進することによって体内に蓄えられているタンパク質や必須脂肪酸、ビタミンやミネラルなどが過剰に消費されてしまうのです。そして必須栄養素である必須アミノ酸や必須脂肪酸、各種ビタミンやミネラルなどは、糖質主体の食品にはほとんど含まれていません。ですから糖質過多の食生活は必然的に栄養欠乏を招くのです。
栄養欠乏が起こる原因はこれだけではありません。低血糖症に伴い過剰分泌される血糖値上昇ホルモンの一つにアドレナリンがあります。このホルモンは交感神経を刺激し、胃酸の分泌減少や消化管の活動の低下を起こします。これによってタンパク質などの栄養素が十分に消化・吸収できなくなってしまいます。これも栄養欠乏が起こる大きな原因の一つです。
糖質過多による低血糖症は、気づかれていないだけで実際には非常に多く、日本人の約6割が低血糖症であるともいわれています。現代社会に蔓延する様々な慢性疾患の多くが誤った食生活から来ているのですから、普段の食を見直し、正しい食生活を送るようにすべきなのです。
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先住民食をするのは厳しいけど、似たようなことを模索してみたい。
肉を食べると身体がくさくなるからね、だから嫌なのです。
玄米菜食だと無臭~。