私の初めての海外経験は、
いまから、約30年前、小学5年生の頃でした。
両親が、地元のテレビ局が主催する
夏休み期間の2週間の留学体験に申し込んでくれたのが、きっかけです。
まだまだ、海外に行くというのは、珍しい話。
海外は、大人にならないと行けないと思っていた私は、
まさか、こんなに早く行けるとは思わず、
ワクワクしていました。
幸いなことに、私は、家庭環境には恵まれていました。
父が、会社を経営していて、経済的に裕福だったこともありますが、
団魂の世代の人間の割には、
先見の明があり、
海外にも目を向けているところもあり、
私に対しても、女の子だからと言って制限をすることは全くありませんでした。
「これからの時代は、世界を股に掛けるようにならなくては・・・」
と、しょっちゅう言っていて、
毎朝テレビのニュースを見るのは当たり前、
その日の為替レートや海外のニュースもチェックするくらいの人でした。
そのおかげで、海外留学体験をわずか10歳で経験できたのだから
本当に恵まれています。
初めての海外は、カナダのビクトリア島で
ビクトリア大学の寮に泊まって、
英会話のレッスンに10日ほど通いました。
その後、数日間、アメリカのロサンゼルスに飛んで、
現地のディズニーランドにも行けたのです。
英会話のレッスンは、
同じ年頃の子供たち数名と受けました。
もちろん、英語なんてちんぷんかんぷん。
身振り、手振り、表情を見て、何を伝えたいのか、
全集中して感じようとしていました。
それで、分かったのは、言葉が分からなくても、
身振り、手振り、表情、声のトーンで、
なんとなく、伝えたいことがわかるということと、
私が言いたいことも、身振りや手振り、単語などで、伝えることが出来るという事
今にして思えば、この時の経験のおかげで、
正しい英語を話さなくてはいけないというプレッシャーもなく
単語だけを並べた片言であろうが、
文法的にあっていなかろうが
とにかく、話すという度胸が付いたと思います。
アメリカの心理学者である、アルバート・メラビアンの
有名なコミュニケーションの研究があるのですが、
視覚情報(身振り、表情) 55パーセント
聴覚情報 (声のトーン) 38パーセント
言語の情報 7パーセント
と、言葉によるものよりも、身振りや表情、声のトーンなど非言語が影響を与える
というものがあります。
私の経験は、まさに、このことだったんだろうなと、今にして思います。
10数年後に、アメリカに留学していた時に、
英語が出来ないから、不安という新入生に、
「大丈夫、通じなければ、ジェスチャーがあるし、それでも通じなければ、紙とペンで書けばいいのよ、何とかなるから。」
と、励ますことが出来たのは、
実体験からよるものです。
だって、小学5年生の私より、
確実にその子たちの方が英語が出来る状態で来ているのですから。