

子どもの風邪が中々治らない。少しづつ良くはなってきているが、完全回復までもうしばらくかかりそうだ。風邪の峠は越えたのかもしれないのだけど、今度は風邪の終わりに併発しやすい中耳炎の恐れが出てきたので、明日、病院へ連れていく予定だ。
なので、この土日は子供の看病に必要なものの買い出しが中心で、後は自宅待機状態であった。YouTubeを観ていたら、松竹シネマチャンネルで「砂の器」劇場公開50周年記念ということで無料で全部を視聴することができた。50周年と言えば、丁度、僕が生まれた1974年に上映されたことになる。1974年は生まれたばかりだから、世の中の景色について未だ記憶はないはずなのだが、この頃の映画やドラマを見ると、何故か強烈な郷愁感というか既視感というか、ちょっと言葉にし辛い感覚が過ってしまう。この映画は山田洋二監督も加わっていて、男はつらいよと同様に、日本の美しい原風景がたくさん映し出される。ハンセン病で村を追い出された父子が過酷な放浪の旅に出るのだが、その親子の哀しい宿命と原風景の美しさが、観ている人に強烈なギャップとインパクトを与えながら、「宿命」という曲がその間を埋めながら流れていく。曲がストーリそのものだという感覚が、音楽の素人にもわかるくらい、素晴らしい曲が流れ続ける。この画を観て、心が絞めつけられるような苦しい気持ちを感じない人はいないだろうと思う。
今西刑事がコンサート中の和賀英良を逮捕する直前の台詞がとても感動した。
「今、彼は父親に会っている。彼にはもう音楽の中でしか父親に会えないんだ」