regression_20230407 | willfreemanのブログ

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no man is an island


プロジェクト中止の発表から1週間が過ぎた。今は夜の23時だが、今日はずっと天気が悪く強い風雨が時々激しく発生する嫌な天気模様だ。ビルエヴァンズの「HERE’S THAT RAINY DAY」を聴いている。ビルエヴァンズは繊細で奥行きのあるピアノが中心なので、車で聴いていてもほとんど聞こえてこない。深夜の静かになった時間帯が一番心地よく聞こえる。

PJが破綻しかかっていることは、ちょうど1年くらい前に事業計画を精査した時から予想はしていた。競合企業との比較をすれば明らかに虚構の事業計画だと言うことは誰にでも分かる。それでも親会社が輸血をし続ければ、企業としては存続する。その輸血が先月止まっただけのことだ。当然、輸血で生きながらえている者は、輸血が止まればすぐに死ぬ。

PJ中止を聞いた時、やっと死んでくれたと正直ホッとする部分があった。安楽死と同じで、事業継続が必ずしもビジネス上正解とは言えないことだってある。ただ、時間が経つにつれて、色んな感情変化が生まれる。自分が当社に関わってきた3年間の意味であったり、この先のキャリア形成への影響であったり、仲間の動向であったり。。

いずれにしても人生2度目の事業撤退の経験を、自分の中でどのように消化して、どのように次の仕事に活かしていくかが、これからの自分に課せられた課題なのだと思っている。特に楽しい3年間ではなかったので、郷愁感に浸ることはないと思うが、振り返りばかりをしていても仕方がない。

「人生山あり谷あり」とか、「明けない夜はない」とか、様々な逆境に陥った人を励ます言葉が溢れているが、僕の場合、随分長い夜な気がする。松山千春じゃないのだから、長い夜にいい加減慣れてしまうと良くない。

兎に角、次の人事異動までの間、無駄な時間を過ごさないようにしっかりと考えてやっていきたい。