
最近息子と夕方に自転車で近所を散歩するのだが、今日は池上本門寺に行ってきた。本門寺の裏に茶屋があり、いつも夕方で営業時間もとっくに終わってるので、そこに自転車を停めて、本堂にお参りする。この寺は息子の成長といつも同期をとってお参りにきているのだが、今日は「500個の風鈴の音を聴く」というイベントが行われていた。イベントといっても、500個の風鈴がぶら下がっているだけで静かなイベントなわけだが、500個の風鈴が夏の風に揺られて、独特の音色を醸し出していた。
風鈴を見上げて、音色を聴きながら息子と寺内を歩いた。僕は30歳を越えたくらいから季節感など何処か遠くに消えていってしまったなと、いつも感じていて、子供の頃に繊細に感じた季節感ってどうやって取り戻せばいいのだろうと思っていたのだが、息子と一緒に居る時にそれを取り戻したような気分になることが頻繁にある。
池上本門寺は夏が本当に似合う寺だ。8月のみたま祭りの盆踊りは本当に日本の季節感を現している。息子はどんな気分でいつも本門寺散歩に付き合ってくれているのか分からないが、彼が大人になった時に、父と一緒に季節感を感じた場所として記憶に残ってくれればいいなと思っている。