
ランカウイ島の2日目は、午前中はプールとビーチでたっぷりと日光浴とビールと小説を楽しんだ。今回の旅行で「ノルウェーの森」を読み直した。初めて読んだのはワタナベ君と同じ20歳の時だったので、もう15年くらい前のことになる。改めて読み返してみて、ノルウェーの森は村上春樹が小説家としてノッている時期に書かれたんだなぁっと思った。デビュー作の「風の歌を聴け」を思い出すような記述もあり、比較的最近の「ねじまき鳥クロニクル」を感じさせるようなシーンも何度かあった。とにかく静かなビーチでビールを飲みながら読む小説としては最高だと思う。

2日目のランチはプールサイドで食べることにした。ホテル内にはプールが2箇所設置されていたが、僕らのシャレーの近くのプールは比較的空いていて、静かな感じでランチを食べることができた。注文したのは、フィッシュ&チップスとサンドイッチだった。どちらもボリューム満点で味も美味しかった。

食事の後、今回唯一のオプショナルツアーへ出掛けた。「カヤックDEジャングル」というツアーで、カヤックに乗って熱帯のマングローブや自然を観察するというツアーだった。いつものツアーなら大体午前中スタートいうことが多いが、今回は15:00ホテルピックアップで現地に着いたのは16:00を過ぎていた。簡単なカヤック講習を受けて、すぐに川に繰り出した。写真はナビゲータの人が撮ってくれたのだが、波のない静寂に包まれたジャングルの中を静かにカヌーで進むのは本当に楽しかった。静かだからこそ、空間の奥行きが凄くリアルに感じることができ、耳を澄ましていると色々な森の生物の音が聴こえてきて、何とも言えない雰囲気だった。

この写真はマングローブの種子だ。マングローブは泥の上に生息しているのだが、画像の状態で種子がある程度育った後、そのまま落ちて、泥の上に突き刺さって、そこから成長していくというわけだ。非常に合理的に出来ている。

この画像が突き刺さった後に成長してるマングローブの子供だ。親の木の近辺に落ちる種子はそのまま泥の上で成長し、川の水に落ちた種子は、流れていって何処か遠いところで生息するらしい。この土地でマングローブの種子が実際かなり遠くまで流れて成長しているらしい。

こちらは、マングローブの泥の上で生息するカニだ。片手だけ大きいのが特徴だ。泥にはたくさんの養分が含まれているらしく、生物にとってはとても住みやすい環境だとガイドさんが説明してくれた。画像のカニ以外にもたくさんの生物が泥の上で動いていて、まるで踊っているように見えた。

ツアーの後半に、カヌーを降りて洞窟に入った。洞窟の中にはコウモリがたくさん生息していて、僅か1、2メートルまで近づいて写真を撮った。ちょうど画像の手前くらいに僕らは座って撮影した。コウモリは超音波を発信して飛ぶらしく、そのため暗闇でも障害物にぶつかったりしないらしい。また、飛ぶ能力のみが進化したらしく、地面に立てない程までに無駄な骨格がないため、ぶら下がることしかできないらしい。コウモリは怖いイメージがあったが、近くで見てみると結構可愛い顔をしていた。吸血コウモリとかは全く間違った日本人のもつイメージだったようだ。

ツアーのラストは夕食だ。カヌーの発着場は川に浮いていて、小屋が作られている。そこで着替えたり、簡単なカヌー講習を受けたりするのだが、その場所に夕食がセットされていた。地元のイスラム教のおばちゃん2人が作ってくれたらしく、ほぼ100%地元料理が味わえた。今回の旅行でもしかすると一番美味しかったかもしれない。ガイドさんと3人で食事をしている間に、アシスタントの船頭役が小さなイカを釣って、イスラムのおばちゃんがその場で焼いてくれたりした。ホタルイカのようなものだったが、醤油で味付けをしただけのシンプルな料理の割には甘みがあって非常に美味しかった。
このツアーは1人1万円くらいするので、ランカウイ島オプショナルツアーの中でも高額なほうだと思うが、内容を考えるとかなり満足できるものだと思う。自然を上手く使って素朴に楽しませてくれるツアーだと思った。