こんばんは、屈強な黒人男性ちゃんです。寝ても寝ても眠いです...。

今回は「世界観が変わる戦争映画」を王道からマイナーまで紹介していきたいと思います。戦争映画は第一次世界大戦なのか第二次世界大戦なのか、どこの国の視点で描かれるのか、誰目線なのか、兵士なのか兵士の帰りを待つ家族や恋人なのか。それによって同じ時期の話でも大きく内容が変わります。人の怖さと人の強さ、そして時には人の心の美しさも感じる事のできるジャンルですね。

では、映画の世界へようこそ。





「プライベート・ライアン」

{5FD68228-5596-4532-A48A-FC2E2146776A}

あらすじ/ 1944年6月。ノルマンディ上陸作戦は成功に終わったものの、激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた。そんな中、オマハビーチでの攻防を生き延びたミラー大尉に、落下傘兵ライアン二等兵を戦場から救出せよという命令が下された。彼には3人の兄がいたが、全員が死亡。兄弟全てを戦死させる訳に行かないと考えた軍上層部の決定であった。ミラーは中隊から7人の兵士を選び出し、生死も定かでないライアン二等兵を探すために戦場へと出発するのだが……。

感想/ 戦争の怖さと醜さが美しく悲しい映像で生々しく表現されたこの作品、プライベート・ライアンを見ていない人間に戦争映画は語れません。頭が吹き飛ばされた兵士、自分のもげた腕を拾い上げる兵士、内臓が飛び散った兵士、神に救いを求める兵士、冒頭から凄まじい映像が続きます。兵士達の死体が海辺に打ちつけられ、海面が赤く染まったあの景色を忘れる事はできません。一人の生死も定かではない兵士の救出に八人の尊い命をかける意味はあるのだろうかと思う方もいるでしょう、が、もしその取り残された兵士一人が自分の家族だったら?自分の愛する人だったら?どうか助けて下さいと泣いて懇願するのではないですか?私ならそうします。はたまたその兵士が自分だったら?生きているとしたら?自分は生きていると叫ぶのではないでしょうか。彼の命には戦争で命を落とした三人の兄の命も、その兄達の想いも、その兄達を助ける事のできなかった兵士の無念の想いも全てが込められているのです。神の加護を口にし、十字架に口付け、ドイツ兵を撃ち殺す兵士の姿は人間そのもの。自分には神の加護があり敵には無い、敵にも信じる神や愛する者がいるなんて事を考える余裕などある訳がない、それが戦争。人間は簡単に死ぬ、とても脆い。鍛えられ訓練された兵士も恐怖に支配されれば正しい判断など瞬時にできない。あの場にいた兵士達が平常心を保てるわけがない、それでも戦い続けた兵士に驚く程に悲惨で無残。無数の兵士の墓、名前が刻まれた一人一人に人生があり死に際まで戦った、誰一人として死にたい者などいなかった、何の為に戦うのかとその理由もわからないままこの戦争の意味はなんだと問いながら死んで行った兵士もいたであろう、一人一人スポットが当たらぬまま呆気なく死んだ名も無き兵士にもドラマがあり葛藤があり痛みと恐怖を感じ武器となり死んだのだ。“戦争”その恐ろしさが目に焼き付く作品です。目を背けず見てほしい、これが戦争、教科書では学べない事です。







「メンフィス・ベル」

{B8E8DD1E-41CA-4DE8-9575-352CE794EA49}

あらすじ/ 第2次世界大戦時、アメリカが生み出した“空飛ぶ要塞”B-17の1機メンフィス・ベルに乗り込んだ10人の若者を描いた戦争映画。24回の白昼爆撃の任務を遂行していた唯一の爆撃機、メンフィス・ベル。故郷に帰るまであと残る最後の1回の飛行を前に、ほとんどが10代の若者の乗組員達は明日を胸にそれぞれの思いで前夜を過ごしていた。そして翌朝、朝焼け雲をついてメンフィス・ベルと10人の若者は飛び立ってゆく……。

感想/ 見た当初はよくもまぁここまで戦争を美化したもんだ、と感心した作品でした。内容は青春友情映画に近いものの歴史を知る人間にはだからこその怖さがあるのです。彼らが乗る爆撃機が落とした爆弾がどんな結末と悲劇を招いたのかにあえて一切触れない爽やかなストーリー。敵にも仲間が、人の心が、笑顔が、ある。そうなんですよね。二十歳そこそこの兵士達は無邪気で無垢です。ただただ「仲間と共に故郷に帰りたい、この戦争が終わることを願っている」ゆえにその爆撃機に乗るのでしょう。それを理解した時にこの映画は戦争を美化したものなどではなく究極の反戦映画なのだとわかりました。戦闘機の名前は皮肉にも美しいものが多いです。それに気付いた時、私はなんとも言えない複雑な気持ちになったのですがこの映画を見た感想はそれに似ています。鑑賞後、あまりいい感想を持たなかった方もまだ見ていない方も偏見は捨てぜひご鑑賞下さい。彼らはただ仲間と共に帰りたかった、それだけなのだと。







「男たちの大和」

{D46FA626-E5C6-4672-8743-704F51F5B27A}

あらすじ/ 2005年4月、真貴子(鈴木京香)は鹿児島県枕崎の漁師・神尾(仲代達矢)に60年前、戦艦大和が沈んだ場所まで舟を出してほしいと懇願した。真貴子を乗せた小型漁船を走らせているうちに神尾の脳裏にも60年前の出来ごとがよみがえってきた。

感想/ この映画、日本映画にしてはめちゃめちゃお金かかってます。その為セットが素晴らしくクオリティが高い!のに若干チープなCGがなんとも邦画らしいのですが内容はとても良かったです。「祖国の為」この言葉をよく邦画の戦争映画で耳にします。無能な上層部の指揮のもと多くの若武者が命を落としました。「天皇陛下万歳!」と叫びながら。が、この作品に祖国の為に、天皇陛下万歳!と死んでいく兵士は一人も出てきません。お国の為にと叫び死んで行った兵士達の心には家族や恋人、故郷があったのだと私は思っています。それらを守る為に立ち向かったのだと。なので守りたいものの為に戦った男達の姿を描いたこの作品が大好きです。ノンフィクションである事を頭におき、戦闘シーンの派手さやドラマではなく本当にあった過去として見て欲しいと思います。










一つ一つの作品の感想が普段よりも長文になってしまうので三回に分け紹介していこうと思っています。今回のラインナップはいかがでしょうか、是非「戦争」について考える機会にご鑑賞下さい。