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日本人も例外ではない:ネアンデルタール人のDNAによって特定の病気に対するリスクが増大する  家族の既往歴についてどれほど遡れるだろうか? 祖父や祖母の代なら分かるだろうか? 曾祖父や曾祖母はどうだろう? 科学者たちはこの作業を先史時代まで行っている。そしてある調査チームが一部の現代人にも影響するある因子に関する驚きの仮説を提唱した。その因子とはネアンデルタール人のDNAである。 最近におけるバイオテクノロジーの進歩のおかげで、科学者たちはネアンデルタール人をはじめとする近代以前のヒト属の遺伝物質にメスを入れられるようになった。そうしたDNAと現代人のそれを比較した結果、およそ5万年前に初期のユーラシア人とネアンデルタール人は、親しく交わっていたらしいことが判明した。 その結果、ユーラシア人を祖先に持つ現代人の約2%がネアンデルタール人のDNAを保有するにいたった。それが体の中で占める割合は人によって異なるようだ。 部分的にネアンデルタール人であることが、現代人にどういった影響を与えるのかについては明らかではない。だが初期人類にとって、ネアンデルタール人との混血が遺伝的なアドバンテージだったのではないかと推測されている。 「ネアンデルタール人は人類の祖先がやってくるはるか昔から、中央アジアやヨーロッパで暮らしていました」とサイエンス誌に掲載された論文の著者の1人であるトニー・カプラ氏は説明する。「したがって気候、動植物、病原菌などの点でアフリカとはまるで異なる環境に適応した可能性は高いでしょう」日本人も一定の割合でネアンデルタール人の遺伝子を保有している こうした有益な適応化はネアンデルタール人とヒトの混血の子孫たちに受け継がれていった。ヒトはネアンデルタール人と交わることで、生存率を高めることができたのかもしれない。「ネアンデルタール人と1、2晩過ごすことは、数千年かけた適応化に比べれば、比較的低い代償だったのだろう」とカプラ氏は推測する。 この仮説を検証するために、ネアンデルタール人と現代人の遺伝データが分析された。ここでは28,000人の匿名患者の既往歴とネアンデルタール人の遺伝的変異が比較されている。 その結果、確かに初期人類が利益を受けていた可能性が示唆される一方で、驚いたことに副作用まで残していたことが判明した。