我が家では、代表的な熱帯魚であるグッピーを、60cm水槽で飼っています。グッピーは卵胎生と言って、体内で孵化し、子供のグッピーが直接誕生してきますので、容易に増やすことができます。

 

 問題かもしれませんが、既に数えきれない程のグッピーが60㎝水槽の中を泳ぎ回っています。数カ月前に飼った2匹の別血統のグッピーが、奇形繁殖を防ぐためにいますが、他全ては、この水槽の中で生まれてきたもので、そして、この水槽の中で生涯を終えます。雄グッピーの場合、尾びれの色や柄から、この水槽で飼った、どの系統のグッピーの子孫かが分かります。寿命は長くても1~2年です。

 

 一日に2回か3回、グッピー元気という商標の餌をあげます。水槽に近づけば、餌の時間と分かって、数十匹のグッピーが一斉に水面に近寄ってきます。そこそこの頭脳があるとは思います。

 

 グッピーから見れば、私は神のような存在でしょう。何故かお腹がすいたころに、上から餌が降ってくるのですから。もしグッピーに考える能力があれば、水槽の外はどうなっているのだろうかと考えるでしょう。家の天井までを、水槽の外の広さと考えるかもしれません。家の外には、とんでもなく広い世界があるのですが、生涯知ることはできません。

 

 地球上の人間も、これらグッピーとあまり変わらないでは、と考える時があります。人間が考える宇宙とは、地球(60cm水槽)の外の家の天井までではないかと、グッピーには分からないだろう広さ、人間にも分からない広さが、見えない外にあるのかもと思います。

 

 一つのビッグバンでできた巨大な宇宙は、実は家の中でのことで、家の外には、まだまだ知らないビッグバンが無数にあるのではと考えてしまいます。地球を60㎝水槽と考えれば、人間もグッピーみたいなものかもしれません。