政治家として、選挙に勝つためには、大衆が喜ぶようなことを言うのが良策でしょう。例えば、貧富の差や所得の格差を問題として、格差是正を訴えるなどです。でも私には、具体策のはっきりしないこの種の話は、大衆迎合主義、ポピュリズムに聞こえます。

 

 もちろん、所得の低い人には、生活に困ることがないような所得アップ策は必要かと思いますが、今の状況で、格差問題が、国の優先課題とは思いません。国の直面する課題は何か、大衆には説明の難しい話もあるのでしょうが、それでも何を優先して取り組むのかを話さなければならないでしょう。政治家が、大衆は愚かな衆との認識で、耳障りの良い話で人気を取ろうとすれば、それは大衆迎合という事でしょう。

 

 大衆迎合政治とならない為に、国民は、政治家の話す耳障りの良いことを信じるのではなく、国の為地域の為に、本当に役に立つことを言っているのかを見極めなければなりません。

 

 投票に際しては、しっかり考えて、だれに投票するのか決めるべきですが、もし決められない場合には、棄権するのではなく白紙投票です。それでも、いい加減に投票をするよりは、はるかに良いでしょう。

 

 今回の自民党総裁選の場合、仮に私にも投票権があるなら、私は白紙投票します。私の知っていることは限られていますが、その限りでは、菅さんも、岸田さんも、石破さんも、何か足りません。従って、分かりもせずに、適当に誰かに投票することはできません。