想像力や創造力、個性が大事大事と騒がれて久しいですが、加えて大学受験に向けたポートフォリオ形成が取りざたされています。
そこに対して、世の中はどのように変化しているのでしょうか。
我々は毎年たくさんの私立高校の説明会に参加しますから、私立高校毎の対応や対策も様々なものを聞くことが出来ます。
「うちはGTECを早い時期から対策して~」
「人格形成のために〇〇を~」
「留学制度を新しく作って~」
各学校でやっていることは、「とにかく遅れをとらないように」、「少しでも有利になる様に」。
何かそんな様子が見えてきます。
ただ、そういう事に気を使っている学校に進学した生徒たちを見ると、
「あれれ・・・」
ってケースが少なくないんです。
僕が話を聞いていて良い学校だって思うのは、新しい事象に対して新しいものであたらず、今まであったシステムや仕組みをマイナーチェンジして対応している学校。
これって学びの本質にも近いものがあって、創造的ものや奇をてらったものを狙った学習をしても、基盤となるものがスカスカしていては、本筋の部分は理解しているとは言えないわけです。
想像力を働かせるようなものもそうで、知識の積み上げがなされていなければ、想像できる範囲が狭まるだけです。
「10」の知識から想像できるものが、「1」あるとした場合。
「100」の知識を持っている人は、想像を「10」できます。
「50」しか知識を持たない人は、想像を「5」しかできません。
これを10回繰り返すとどうでしょう。
「100」の知識を持つ人。
100×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1
=「約260」
「50」の知識を持つ人。
50×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1×1.1
=「約130」
「50」と「100」の2倍値と、「130」と「260」の2倍値とでは同じではないのは分かりますよね。
「50」の人は10回の想像を繰り返しても、「100」の人の3回の想像に及びません。
知識の積み上げは人を豊かにもします。
学力の低い人でも、ある分野において知識量が豊かな人はいます。
ただ学力の高い人で、知識量に欠けている人はいません。
僕よりも賢い人で、僕よりも知識量が少ない人を見た記憶がありません。
想像力を鍛え(て)る(風)よりも、まず知識の量を引き上げてください。
そうすれば、いずれ想像するときにも少しの苦労で世界が広がるはずです。