10月の北辰テストも終わって、来週中には結果も返ってきます。
最近の私立高校入学基準は、北辰テストの7月から12月の結果を参考にするケースが非常に多いので、1週間後には1学期の中学校内申と北辰テスト3回分の結果がそろってくることになります。
これより前の時期に行く個別相談はあくまで「相談」の域を超えず、明確に受験候補の学校とはしづらくなります。
ウィルでも9月の北辰テストの結果が出たころから順に、中3のご家庭と三者面談を行っていきます。今年もすでに10家庭程度の面談がひとまず終了しました。(まだ先は長いので改めて面談を設定するシーンも出てきます)
現在の学習状況もさることながら、上記にあげた理由で併願する私立高校の絞り込みをするのもこの面談の役割になります。
新所沢の場合、自宅からdoor to doorでの通学時間を1時間半程度に設定すると、かなり遠くの学校まで行けてしまうことになるので、候補は沢山上がってきます。
ただ、それぞれの条件に即して考えていくと候補となる学校が減ってしまう特性も強く持っているのが「新所沢地区」の特徴です。
実際この時期に説明会・個別相談に行かれる方も多くいらっしゃると思いますので、生徒の性格やご家庭の状況などは考慮しない形で、条件として考える3つの事柄をご紹介したいと思います。
① 通学時間
初めて電車に乗って通学する(可能性がある)高校生活ですから、あまりにも遠い所だと体力的にも時間的の疲弊してしまうのではないかと心配されるケースが良くあります。
特に西武線沿線の場合、都内に向かう場合は7時前の電車に乗らないと座ることは不可能。また池袋線の場合は、女の子であれば足が浮いてしまうほどの込み具合になります。
池袋や新宿を経由すれば、選択肢はかなり広がるのですが回避されるケースが多くあります。
よって、上りの電車でも込みすぎないように23区に入る手前の学校(練馬区以降は急激に込みます。)を選択するケースが多いです。具体的には、小平にある錦城高校、田無にある武蔵野大学高校あたりでしょうか。
また都内私立でも国分寺線や拝島線を活用するケースも多くあります。こちらは乗換は多くなりますが、駅数が少ないので負担が少なくなります。うちの教室からは、拓大一高校、明法高校、白梅学園高校あたりへの受験が多くなります。
僕個人の意見としては、自分にフィットする学校が見つかるのであれば多少遠い学校だとしても、悪くないかと思いっています。高校三年間は子供たちの価値観をも大きく変える可能性がありますから、距離だけで切り捨ててしまうのも少しもったいないですよね。
② 費 用
費用に関しては各学校で80~120万円程度とそれなりに開きがあります。ただ各学校生徒集めも含め校舎・施設の建て替え拡充などしているケースが昨今目立つので、授業料としてはそれほどの違いがないにしても、施設費の部分に差があることが多いです。また今の時代、寄附金等はそれほど求められるケースはないので、そこまで考える必要はありません。
ただ大きく変わってくる部分として、「県内私立」なのか「都内私立」なのかの違いがあります。
「県内私立」に関しては、所得に応じて国・県からの助成金を得られるケースがほとんどです。進研ゼミさんのサイトに詳しく分かりやすく載っていましたので、そちらを参考にしてください。
これが「都内私立」への進学となった場合は、国からの就学支援金のみの支給となります。所得の部分で720万円以上の世帯収入がある場合は、「県内」でも「都内」でもほぼ関係ない事になりますね。
またこれは免除ではなく一度学費を納めた後に支給される形ですので、入学費用の準備はしておいてください。(入学後に申請用紙が配布されます。申請しなければ支給されません)
ご家庭の収入等に僕の方から言及するケースはありせんので、教室ではご家庭からのご相談のあった時のみ確認していくことになります。
また学費に関してみてみれば「特待生」という枠組みも見逃せません。
各学校のボリュームゾーンになるコースの偏差値に10ほど足した基準で特待生が用意されているケースが多いです。
事前の相談で”良いお返事”をいただける学校もたくさんありますので、気にかけておいても良いかと思います。
ただ注意点としては、「特待」の中身を確認しておくことです。
項目で多いのは、
・入学金免除
・1年間学費半額免除
・1年間学費免除
・3年間学費免除
・施設費免除
・受験料免除
などでしょうか。
入学金だけでも25万円程度はかかりますので、免除されればありがたいのですが、もっと費用が掛からないと思っていたということにならないように、「特待」という名前に踊らされず内容も確認すべきです。
他にも当日点特待生を勝ち取れる、「特待生入試」や「特待生選抜」などもあります。明確に特待生入試日を設定している学校には男子校の川越東高校があります。
③ 大学進学の手段
大学への合格実績や大学進学率に目が行きやすいのが現状だと思います。
合格実績については、
・入学時の学力(基準)に見合った結果か
・卒業生が何人いるのか
ここは確実にチェックしておかなければいけません。
例えば、同基準のA高校とB高校があったとして、GMARCHへの合格実績がともに200人だったとします。ただA高校は500人規模の学校で、B高校は300人規模の学校だっとするなら、この実績だけを見ればB高校の方がはるかに結果が良いことになります。
もちろんそれ以上の大学や国立大学への合格者が多いとなれば変わってきますが、ひとつの目安としてこの視点を持っておいてください。
また大学進学率に関して言えば、現在の大学の定員の充足率を見てみれば、「学校を選ばなければ受かる」状況になっていますので、僕はこの視点に関して99%見ていません(笑)
残る1%は、自分の周りの環境がどうかというところでしょうか。
自分は大学受験がしたいけど、周りはみんな専門学校や就職となると、モチベーションにも関係しますよね。(ただ現状私立高校進学者のほとんどは大学受験に向かいます。先日説明会に参加した学校の偏差値50コースの生徒たちの7割は大学受験をするとのことでした。)
実績や進学率も大事ですが、今の大学入試の主流が何なのかを押さえておくことはかなり重要です。
中2・3のお子さんを見て「大学に行ってほしい」と思っておられるご家庭はたくさんあります。というかほぼすべてのご家庭がそうおっしゃいます。
ただ我が子を見たときに、親世代が想像する壮絶な受験勉強をこの子が乗り越えられるのだろうかを一度考えていただきたいのです。
今の中学3年生の子供たちが大学受験を迎えるとき入試形式の主流は「推薦」となります。
現時点でも一般入試が過半数を占めますが、これは国立大学の受験形態が一般入試(90%弱)であるため割合が少なく見えますが、私立大学に限って言えば55%程度、3年後には65~70%になるともいわれています。
上のことを考慮に入れた場合、「激しい受験勉強」をクリアするよりも、推薦型の受験で大学合格を勝ち取る方が勝負しやすい子供たちはかなり多くいると思います。学校の成績>偏差値というタイプだけでなく、一気呵成に学習に没頭するタイプでないのであれば、この「推薦型」の受験を積極的に取り入れている学校を選ぶのも手です。
ただ、偏差値60を超える学校の場合、上位コースは推薦での大学受験を認めていないケースが多くあります。「学力上位者には合格数を稼いでもらい」とか「妥協せずに上を目指してほしい」という思惑があるのでしょうね。
私立高校の説明会等では大っぴらには言いませんが、コースごとに大学受験のさせ方を分けている学校がほとんどだということを知っておいてください。
反対に、上位のコースでも推薦型を認めている学校もありますので、個別相談等で確認する必要がありますね。
ということで、かなり長くなってしまいました。
お子さんの進路のことですから、慎重に丁寧に考えていただければと思います。
ウィルの面談では、上記の事以外にも生徒の性格や希望などを複合的に考慮しながら話を進めます。よってかなり時間が長くなります…お疲れの所、保護者の方にはご負担も多いかと思いますがお付き合いいただければと思います。
では~![]()
