さてさて、3/25の座談会を皮切りに、翌日からは春期講習が始まり今日で3日目となる。
昨日の講習2日目には、2年生まで英語をとっていなかったメンバーが、初日に初めて出会う英語の考え方を、これまで受講していた仲間に暗唱して確認していたり、昨日の授業の内容を思い出した状態で授業に取り組むために、休憩時間にトレーニングをしてみたり、様々なモチベーションの様子を見せてくれていた。
例年に比べて、課したものに対しての取り組みが抜群に良い学年なので、指示した内容への達成率に関してはあまり心配していない。
ただ日本語と言ったらいいのか、慣用句や熟語など授業で用いる言語的な部分への甘さをだいぶ感じてしまう。
この2日間、授業で使った語彙でも伝わっていないだろうと、言い換えたり説明したりするシーンが何度かあった。
解法や暗記事項については時間をかけてコツコツと積み上げることが出来るのだけど、「従順」な側面が強いためそれ以上の「考える」とか「深める」といった要素への踏み込みが甘い。
「従順」ではなく「実直」な生徒に変化させていくことも、早い段階でのテーマになりそうだ。
さてそんな中、クラス分けテストに燃えていた男がいた。
彼をSとしよう。
中2の時分は、自分の好きな事には前向きなんだけど、そうでないものに対してはネガティブ発言をしたり、諦めてやろうとしなかったりと、その辺によくいるガキンチョだった。
それがクラス分け前から人が変わったように動くようになった。
これは他の仲間から見ていても明らかなようで、「あいつなんかスゴイ。」「Sなんかヤバくない。」と学力上位のメンバーからも一目置かれるようになっている。
「学校では普通にしてるのに、ウィルに来たら全く別人!」ともいわれていた。
別に学校でも別人になってもいいのだが、そこはひとまず良しとしよう。
Sが変わったきっかけ。
それは本人にしか分からない。
ただ冨田が声掛けをしたことが、彼を変える小さな一端くらいにはなっているのではないかと思っている。
冨田が彼に期待したから声をかけた?
いやいや、そんなわけではない。
レディースとメンズでは明らかに、レディースの方が大人で行動に移るスピードが圧倒的に早い。それに比べてメンズは、何かしら言い訳をしてヘラヘラしていることが多い。
それと、冨田自身、中1・2の時ともに授業を担当していない。
だから本当の所ではどんな生徒なのか完璧には分かっていない。
だからメンズには手あたり次第声をかけて、どんな反応・行動をとれるのかを見てみたかったのだ。
「この声をかけた」にSはまんまと乗っかってくれたのかもしれない。
誰から見ても明らかに違う行動をとれるようになった。
他のメンズメンバーは声を掛けられたことすら記憶にない可能性がある。
「あんまり話したことないおじさんが近づいてきたぞ~、めんどくさいことになる前にとっとと切り上げたいな~」その程度だったのかもしれない。
それを彼は真に受けてくれて、しっかりと行動に移せている。
講師予想ではクラス分けテストも、「選抜クラスの当落線上か?」くらいに見ていたが、余裕で選抜クラスに入ってきた。
そして、春期講習が始まってからも、圧倒的な行動の違いを見せている。
いや~頼もしいね。
良い意味で「真に受ける力」、「信じてみる力」の威力を感じた出来事になった。
変わった奴から、船に乗って光の指す沖に出発していく。
間違いないよ。
Sになんて声をかけたのかって?
ひ・み・つ
では~