メリークリスマス。

冬期講習までの束の間の休館日ですね。

丸山です。

 

 

『木曜朝の受験情報』コーナーです。

 

前回、今の中学2年生の受ける県立入試が大きく変わる!

という記事を出しました。

 

 

 

 

紹介すべき内容が盛りだくさんだったため、

要点だけをかいつまんで列挙したに留まっています。

 

 

そこで、本日は、

令和9年度入試の調査書の扱い

について紹介していきます。

 
 
 

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【調査書の扱い】

①中1、中2の成績に比べて、中3が重視される(2倍/3倍の扱い)のは現行通り。

②9教科の内申点と総合学習の内容以外の記入欄がなくなり、生徒会活動・部活動・各種検定などの「実績そのもの」が評価されなくなる

 

 

 

 

まず、①9科内申点ついて、

私立高校が3年生の成績のみを見るのに対して、

公立高校は1年生の成績から合否判定に用います。

 

しかし、3年生を重視する流れは“おそらく”変わりません。

詳細は今月中に県から情報が出てくるので、追って、記事にします。

 

 

 

 

次に、②の特別活動の記録について、

私立高校が“現状”、検定や部活の実績を評価して、内申点に加点してくれるのに対して、

公立高校は来年度から、調査書に実績を記入する欄がなくなります。

 

また、私立は欠席日数を厳しく見てくる高校が多いですが、

公立高校は欠席日数に関する基準は元からありません。

 

 

細かく見ていきます。

 

令和8年度までの調査書は、

1.各教科の学習の記録
2.総合的な学習時間の記録

3.特別活動等の記録

4.出欠の記録

5.その他

※3-4-5が上の画像の左側の赤い□で囲まれたゾーン

 

これまでは、「3.特別活動の記録」で、

○○委員長、生徒会役員、などの学校運営で活躍した功績

漢検・英検◯級、などの学力を示すもの

部活動での大会優勝、県大会ベスト◯

などが、評価され点数化されていました。


 

令和9年度からの調査書は、

1.各教科の学習の記録
2.総合的な学習時間の記録

だけになります。

つまり、実績が点数化されなくなるのです。

 

あたらしく、「面接」が必須となり、それに伴い「自己評価シート」を作ることになりますが、

そこでも、「実績そのものは評価しない」と再三、言及されています。

「目標に向けて取り組んだ過程」や「その活動を通じて学んだこと・成長したこと・考えたこと」を評価するようです。

 

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結論、

漢検・英検などの検定

部活動・その他学校外の活動実績

生徒会・委員会

などは、公立高校の入試では点数として期待できなくなります。

 

一方、私立高校の個別相談が来年度から急に変わらない場合は、

検定は内申点を補う「おまもり」となり、

「持っていてよかった」という状況が続くでしょう。

 

 

 

そもそも、検定やら部活やらの諸々は、入試のためにあるわけではありません。

その活動を通じて、「計画➡実行➡修正」のサイクルを回したり、「できないものへの向き合い方」「チームで何事かを成す達成感」など、教科を通じてでは得難い何らかを獲得していくことが目的なはずです。

 

上記の経験は数値化されるものではありません。考え、悩み、向き合い、突き詰めた先に、必ず結果がついてくるとは限らないからです。

しかしながら、そのような経験こそ、自らの「器」を大きくしてくれるものであり、知らず知らずのうちに理解が及ぶ範囲も広がっていくのです。


まっとうに取り組んだのなら、入試本番の点数に必ずや還元されます。

 

これを「ムダ」だと思う人は、何をやってもムダですから、

検定とか部活とかやらないほうがいいでしょうね。 

教育ってそういう次元の話ではないですよ。

 

 

 

毎週木曜日に受験情報を発信していきます。

今後もご愛読ください。