子どもに期待をかけるのは大人の常。

ただそれが子どもに届くのかは確実なものではありません。

 

子どもたちにどんな期待を届けようとしているのか。

大人は常に思いを巡らしながらいるものです。

 

「将来、素敵な大人になって欲しい」

「将来、生活に困らないだけの能力を身に付けて欲しい」

「将来、英語を話せるようになって全世界的な活躍をしてほしい」

 

それぞれのご家庭、父、母に、それぞれの思いがあるわけです。

 

 

そのために、我が子に対してなら親ができる限りの道筋を知らせてあげる、また「こんな風になると良い」を示してあげるわけです。

 

我々教育業界にいる人間も、生徒たちに対して「こうなるんだ」「そのためにこれをできるようになれ」と、指導をするわけです。

 

生徒が上手くいかなきゃ、どうしてうまくいかないのか、何が原因なのかを考え。

「じゃあこれをやったらどうだろう」を考えて、それを試していく。

 

これの繰り返しなのです。

 

 

そんな時に、僕らが意識するのが「逆算思考をもたせる」こと。

 

最終的なゴールに向けて、どんな道筋を歩めば良いのかを考えて、我々は計画を立て指示をしていくわけですから、割と良い道筋を提案できることが多いんです。

 

 

でも、その提案や指導をしても上手くいかないことが結構あるんです。

 

単純なオーバーワークや、学習レベルの見誤りなど理由もありますが、上手くいかないほとんどの場合はそれではありません。

 

 

大抵は、僕らの言葉が届いていないことが原因です。

 

どれだけ熱く語ったって、どれだけ必要性を訴えたって、届かない時は何も届いていきません。

 

そして届いていかない理由が「自分ごとに」させてあげられていない事。

 

 

子どもたちにとって、ゴールは分かっても、まだ経験も体験もしたことのないことをしようとしているわけですから、実はよく分かっていない。

 

どれだけ大変なのか、どれだけかかるのか、実はイメージができないまま話を聞いている子が多いんです。

(ここでは子どもの学習能力や、それまでの学校生活で養成された聞く能力のレベルは度外視しています)
 

 

大人はゴールから逆算をして道筋を示しているから「わかるでしょ」と思っていても、いつの間にやら「あたり前」だと思い込んでいるせいで、伝えたい10のことがゴールの1しか伝わっていないなんてことはざら。

 

「話なが~」

「やっと終わった」

「結局何のこと」

「私には関係ないでしょ」

「理不尽なこというなよ」

 

こんなことにならない様にするのに大事なのが、「経験」を伝える事。

ある程度誰にでも当てはまる経験を用いて、子どもに伝える。

 

一つのテーマに関して2個3個とエピソードを伝えられるとよりいい。

 

ただ親御さんの場合、ほとんどが自分の経験しか話せられない。

 

そこでそういう場を作るのが、習い事や大人の世界。

 

僕だったら、25年もこの世界のいるので500人を超える先輩たちの話を伝えてあげられる。

 

 

大人の言う「逆算思考」にはプラス「経験・エピソード」が必要。

 

きちんと伝わったら、僕らの「経験」をどんどん使えるわけだから、賢くなるペースは加速度的に上がっていきますよ。

 

 

では~