今年度の県立入試の範囲が、都立に続いて(とは言っても1月遅れですが)発表になりました。



思っていた以上に範囲が短縮された科目もあり、学校は「良かった〜焦らず出来る〜」って感じで安堵しているのではないでしょうか。


ただ各塾は、「出ないならやらない」なのか「出ないけれどやる」なのかの判断が分かれてきそうですね。


本来中学生の段階で学ぶべき学習内容を、この未曾有の事態の受験世代にだけ軽く扱ってしまうことに、同学年では差が出づらくとも他の学年との比較になったときどんな弊害が出てくるのか。


「そんな事にならないためにも、我々は全部やります!」

と威勢よく言えるかどうか。


正直僕は迷います。


個人的には、心の底では、範囲外となった分野にこそ「これ面白い!」と感じて欲しいのです。

ただ全受験生に平等に与えられた時間の中で、どれだけそれを行う事に意味を見いだせるのか。


例えば数学。

「三平方の定理」を範囲からカットする程度なら、ガッツリ学ばせて、広い視点から問題を眺めさせようとします。

でも「相似の性質」「円周角と中心角」までもが出ないとなると、ちょっとそこは考えざるを得ない。



実際、県や都からの範囲縮小に私立高校も頭を悩ませているようです。

「模試作るのと同じじゃないの?」

いやいや。


「関係代名詞を入れないで長文…ならば注釈で補うか!?そうなると長文はほぼ注釈で訳がわかっちゃう…」

学校の求める生徒の学力にマッチする問題をどう作るか。

難題ですね。



ちょっと僕らも考えます。


では〜おばけ