別に何が気に食わないというわけじゃないんだけど、どうしてもイライラしてしまう。子どもたちも思春期に入って、誰しもが経験したことがあることでしょう。
例えば、人間関係や空気感に影響される学校、少しずつ大人になり何かと不満の多くなる親や家族との関係などで。
これって自分だけに当てはまる特別なことではなくって、ほとんどの人が経験することで、今は大人になって「俺って反抗期あったかな?」なんて言っちゃう人も、必ず人間関係を考え、家族との関係距離感を考える時期はあったはずです。
そこでいつもいつもハッピーなんてことはなくて、ナーバスになったり、少しのことでイライラしたり。つまり誰だって経験をする普通なことなんです。
イライラを解決させるには
不満と不満足とでは違うことを知る
ただそれを初めて経験していく子供たちは、これらの感情をどんな方法で解決して行けばいいか先が見えなくて、どうしてもイライラして言葉にならない思いを表情で表現します。それに対して「イライラした表情」=「理解していない」と過去にイライラ解決の経験のある大人たちはさらに踏み込んで入ってはいけない子供たちのテリトリーに入ってしまうのです。
家族だからこそ、近い関係性だからこそ、お互いに自分の感情をヘタな形でぶつけてお互いのイライラを増幅させてしまうのです。
今まで生徒やご家庭がそんな解決の難しそうな壁にぶつかっている様子をたくさん見てきました。
受験を目の前にしてどうしてもクラスの空気に違和感を感じる、合唱コンクールや体育祭で頑張ろうとするものとそうでないものとの確執、何をしていても不満気な親の表情に対する怯えや反抗心。。。。。
そこで、ではそれをどんなことをきっかけに解決していけばいいのか。
僕の考える解決法ははコレ。
『今自分の抱えているイライラや悩みは、人によって起こされているものなのか、自分に原因があって起こっていることなのか?』
つまり、今問題になっていることは他人スタートのことなのか、自分スタートの事柄なのか、そこを見極めていくのです。
他人スタートで、他者の行動や考え方に原因がありそうならば、それは自分の感じる「不満」の感情ですし、自分に原因があるのであれば、まだその次元に到達していない「不満足」の感情なわけです。
「不満」の感情を抱いたもののほとんどは、自分ではなかなか解決できないことですから、イライラしながらも「許容していかなければいけない」とすこし諦めることも必要です。
具体的には「なんであの子はいつも待ち合わせに遅れてくるんだろう」「なぜこんなに無神経なことばかり言うんだろう」「なんで親はこんなに口うるさいんだ」「なぜ私の決定を尊重してくれないんだ」などいろいろなことがあると思います。
行動だったり、言動だったり、心的なものだったり。
ただそれ自身はこちらの思いだけではどうにも変えることのできない事柄です。「ああこういう人なんだな」と思う事で悲しさもありますが、少し肩の力が抜けるはずです。そしてそうやって思われてしまった人は、それだけ他者からの信頼や信用を減らすことになるわけですから、それはそれでその人の成長のきっかけになるかもしれません。
逆に自分に原因のある「不満足」の感情を抱いた場合は、それが自分にとって必要なことなのかどうかを線引きすることが重要です。
自分に必要なことならば当然前のめりになってそれを解決させようとせねばいけませんし、必要ないと判断すれば後回しにすることもできますし、もっと突っ込めば捨ててしまってもいいかもしれないことです。努力して自分を成長させることももちろん大事ですが、自分が心地よくなる環境をつくることも大事です。
ただこの時大事なのは、「他者の意見に耳を傾けること。」
最近よく傾聴って言葉が使われますが、これはパーソナリティを重んじる現代の社会性によって欠如した「他者を尊重する」能力を補うために出てきた言葉のような気がしてあまり好きではないのですが、まあ言ってみれば「相手の思いに傾聴する」のです。
まだコミュニケーションの上手でない小中学生といつも接していますから、まだまだここの能力は低いのが目に見えてわかります。ただ一度きっかけを掴むと一気に人の意見や考えを共有しようと距離が縮まってきます。
親御さんも同じです。
大人がこれをできていないと、その身近にいる子供も同じくこの能力がつきません。
ご家庭のポリシーも大事ですが、それはあくまでも軸や柱として、他者の声でその軸に肉付けをする様子を子供たちに見せてあげて下さい。さもないと子供たちは「結局お母さんやお父さんが決めてくれる」と自分で考え決めていくことすらできなくなってしまいます。
少し話がそれていきましたね。
「人のふり見て我がふり直せ」じゃあないですが、不満と不満足を見極め、自分に必要なものを周りにいる仲間や家族から吸収しながら、いろいろな問題を解決する中で大きくかっこいい大人になっていってほしいですね。