高校入試であろうと大学入試であろうと、「教科書にあることをどれだけ読み込んで自分のものにしたか」と、その知識を手に入れる過程で「どれだけ疑問に思い、調べて確認し、理解したか」の2つで十分にお釣りがきます。

 

そして仮にその総量を数字に置き換えて3000とし、この3000にどこまで近づけられたかが合否だとしましょう。

 

たとえば県内最高峰の浦和高校や大宮高校、川越高校なら2800とか2500あれば合格、所沢北高校なら2200とか、所沢高校なら2000とかで合格!みたいに考えてみます。

 

やるべきことの総量が数値化されれば、後はそれを入試までの日数で割れば1日の勉強量がおおよそ見えてきますよね。

 

きっと誰もが行きたいところに合格できる気がしてくると思います。

 

たとえば、めちゃくちゃ具体的な例として、社会科で考えてみましょうか。

 

教科書は、中1も中2も中3もそれぞれおよそ250ページです。教科書の中にあることからしか出題されませんので、750ページを3年間で仕上げれば100点が取れます。

 

1年は365日ですが、正月やお盆もありますし、病気もすれば、疲れすぎてできない日もあるでしょう。かなり余裕をもって教科書のページ数と同じの、1年を250日として教科書のページ数を割れば、1日1ページ。1ページって見開きの片方だけです。もし中1の始めからコツコツやれば、これを入試までに読み込めばいいんです。それで100点を取れちゃうんです。


どうです?めちゃくちゃ簡単なことに思えますよね?

 

でも、実際には人間一度やっただけですべてを自分のものにできません。忘れます。残念ながら人間とはそういうように作られているんですから仕方がありません。

 

スーパー才能がある奴でも2周は必要でしょうから、そうすると1日の勉強量は2倍の1日2ページ。それでも見開き両面に過ぎません。

 

まあでもそんなスーパー天才はそういませんよね。普通は3回、4回くらいはかかるものです。

 

すると、1日の勉強量は3倍、4倍と、忘れた分だけ増えていってしまうわけですが、何が言いたいかというと、要はそれを入試までの日数で割った量をこなせるなら受かる、こなせないなら受からない。それだけなんだということです。

 

所沢高校に受かりたいなら、総量は2000×忘れた回数。そして残りの日数は○○日。そして、1日にできる量を超えたときに志望校を下げざるを得なくなる。

 

あなたがどれだけ才能があろうとも、どれだけ気合を入れようとも、死ぬ気でやろうとも、人の2倍はできないし、1日を50時間に増やすこともできません。

 

そして同じように、行きたい高校への合格に必要な総量も変わらないし、受験日までの日数も増やせないのです。

 

まずは物事を難しく考えないで、単純化して考える。そして、当たり前のことを受け入れる。すると一瞬ですがヤル気が湧いてくるはずです。もし湧いてこないのなら、その高校は行きたい高校ではありません。目標ではなく妄想です。広瀬すずと結婚したいとか、そういう類いの妄想に周りを付き合わせないでください。

 

ヤル気が湧いてきたら、その一瞬を逃さずに、今すぐに教科書を開くこと、テキストを解くこと、やるべきことをすること。時間は何分でも構いません。10分でもいい。とにかく14日間続けてみる。

 

あなたの人生は、ここから変わります。